駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

何を旨いと感じるのだろうか

2016年10月15日 | 小考

           

 今日は長袖を着てきた。実は今まではジャケットの下は半袖で、伊達男?としては、ダサい服装で出勤していた。二週間遅れの衣替えというわけだ。果たして秋は二週間ばかり短くなるのだろうか。それとも暖冬になるのだろうか。長いのは嫌だが冬は寒いのが宜しい。

 趣味と言えるほどのことではないが、時々料理を作る。評判は悪くない。舌鼓を打つ友人達は食べ歩きをするから料理が上手いんだと感心してくれる。果たして食べ歩きをするから、そこそこの料理が作れるのかどうかはよくわからないが自分なりに調味料を工夫し味付けをしている。

 果たして、多くの人に美味しいと言ってもらえる味付けにはどのような秘訣があるのだろう。とまあ、料理の話をすると思いきや、政治の話になってしまうのだが、トランプとクリントンの討論の断片を聞いていると、暴露合戦で悪口の言い合いになっている。トランプが始めた「彼奴等が悪いんだ」という鬱憤晴らしの作戦が始まりで、泥仕合もいいところだ。私には不毛の争いに見えるのだが、なんでまあトランプのような人がと嘆いても、実は本当に嘆く資格のある人間はそう多くはないのかも知れない。人類は枚挙に暇がないほどトランプ的権力者を輩出してきたからだ。歴史は同時にトランプ的権力者は碌な事をして来なかったのも教えてくれる。

 繰り返すけれども少しは変わってきた人類の上る(下る?)螺旋階段は、一体何処へ辿り着くのだろうか?。

 さて、政治討論の味付けは支持を取り付けること一点に集中し、毒まで盛り込んでいるようだが、このどっちの料理ショーは試食が出来ない。アメリカ版は日本人には選択の権利はなく、押しつけられたお相伴に預かるだけだ。揚げ足取り、悪口雑言で味付けした料理の味はいかがなものか。どんな味でも「結構なお味で」と言わねばならぬ??首相は大変だ。

 料理も政治もどんな味付けをしようと一番大切なのは素材で、これで八割が決まる。これには間違いがない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする