駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

又吉がいい

2016年05月15日 | 小考

             

 芥川賞を取った時には漫才の人がと一寸妙な気がした。ところが又吉を見聞きするたびに作品を読んでいないのに成程と思う。それどころか彼のファンになってしまった。申し訳ないが、漫才の芸は知らないので、語り口と話すことに魅かれたといえばいいのだろうか。正直に言えば見た目も、何だか土器と同じ扱いで悪いが縄文的で味わいがあり、世界どこに行っても街に馴染む雰囲気を持っておられる。

 率直とは少し違うが脚色するような人ではなく、あまり女性に持てないという告白もそうなんだとすんなり理解できる。今頃、仕舞ったと思っている女性が居るかもしれない。当然、文学の才能に恵まれておられるのだが太宰がお好きということで、その辺りはちょっと違い、作品を読むようになるかどうかはわからない。インタビュアーとしてレポーターとしての活躍を楽しみにしている。町工場を訪ねる又吉、診療所を訪ねる又吉、農家を訪ねる又吉・・・、カトマンズを旅する又吉、ブルックリンを旅する又吉、チュニジアを旅する又吉・・・。又吉企画があるかどうか知らないが、お願いしたい。

コメント (2)
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