駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

悪びれない人達

2016年05月17日 | 人物、男

        

 若い同業者にT君というのがいる。ラフな格好で日焼けしており一見プロゴルファーのように見える。時々勉強会で顔を合わせ会釈を交わしていたのだが、先日懇親会で同席し、愉快な?話をいろいろ聞かせてもらった。中でちょっと首を傾げてしまったのは、最初のお子さんが生まれる時分娩室へ入ったはいいが、奥さんがいきむのをなんでお前そんなにいきむんだと笑って見ていたら、分娩室を追い出されてしまい、次の子の時はお呼びがかかりませんでしたという話だ。どうして高々四五回顔を合わせただけの年嵩さの私にそんな話をしたのかわからない。お酒が入っており、面白い話だとでも思ったのだろうか。四角い私はそれは良くないなあと言ったのだが、悪びれる風でもなかった。

 勿論、我が子は可愛いようで、子供たちの成長記録を写真に撮っているという話も聞かされた。奥さんのことも気が利いてよく働くんですわと褒めていた。

 T君は問題児というわけでもなく、年長者に敬意を払うのを忘れず、笑顔を絶やさないので、同業者の評判も悪くない。神経が鈍いというわけでもなく、経営には抜け目なくきめ細かく気を配っているようだ。

 男性には結構こういうタイプの人が居る。女性にも少しは居そうだ。

コメント (2)
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