天気が良いので近くの山へドライブに出かけた。人出が多かったようで、軽い渋滞に巻き込まれたが、携帯電話も鳴らず、日曜日らしい日曜日を過ごせた。
読書家のつもりでいるが、本をたくさん買うだけで、最後まで読み通す本は五冊に一冊もないので、積読書家でしょと言われそうだ。ただ、同じ本を繰り返し読み、同じ著者の本を読むという点では読書家と言えるかも知れない。
久し振りに川本三郎さんの「そして、人生はつづく」を拾い読みした。いつだったか、どうもこの題はしっくりしないと書いたと記憶する。大分慣れたがまだあんまり好きになれない。本の中には川本さんが居られ、小さい旅をしながら土地の風情や友人知人そしてまつわる小説や映画の話が語られている。該博な知識や凄い記憶力に驚く。今まであまり気に止めなかったのだが、最近めっきり自分の記憶力が落ちてきたせいか、半ばお仕事とはいえ凄いなあと感心してしまう。
好みは異質な人でもどこかに自分に似ている所がある人に対して生まれやすいと思う。小平邦彦 開高健 小野寺健 野田知佑 津野海太郎 川本三郎 椎名誠 多和田葉子・・のエッセイを繰り返し読むが、どうも共通点が思い浮かばない。
川本さんの場合はこんな所に住んでみたい、住んでみたらどうだろうなどと空想されるところ、かなりの距離を徒歩で歩いてしまわれるところは自分もそうなので、成る程そうかとよく分かる。お陰で日本のあちこちを旅した気分になれる。夏の小旅行は何処にしようかと考えているのだがお勧めの函館は一寸遠い、盛岡も川本好みのようで候補に入れておこう。