深夜のBSを見ていたらU-23の予告があり、ついエジプト戦を見てしまった。大荒れの天候で、ハーフタイムには雹まで降ったらしい。それにしてもすっきりしない試合であった。なんだか会場も内容も草サッカーを見ている感じで、あれよあれよと言う間に点が入ってしまった。
関塚監督が細かい反省のコメントを出しているが、問題はセットプレーへの対応のまずさよりももっと根本的な、相手のプレーに対応して有機的に動けない日本の連携プレーの不具合にあると思う。相手の動きに対応してどう変化すればよいかという戦略を選手自身がフィールドで考え出せず、その場しのぎになっている。逆にエジプト側が日本の弱点を読み取り、ダイレクトパスとサイドを抉る攻撃を選択してきた。
ボールを受け取った時に次どうすればよいかの予測が不十分なため、バックパスをしてしまい、そこに付けこまれることがしばしばあった。バックパスは受け手が余裕を持って対応できる球筋で返さないと危険だ。キーパーはゾーンに返す時はハーフラインを越す距離を蹴る習慣を身に付けたい。短いと相手ボールになった時、直ぐ危機になる。審判の判断は時には納得できないが、覆ることはなく、おかしいと思っても直ぐ受け入れる気持ちでいないと隙ができてしまう。首をかしげている暇はない。
若いティームなので短い時間で改善可能と思う。今のままではメダルは遠い。関塚監督の冷静な対応を期待する。