ビーチボーイズのサーフィンUSAは懐かしい青春の歌だが、昨夜はちょっぴりほろ苦いサーフィンUSF(UpperSixtyFive)を楽しんだ。
久しぶりにコントラクトブリッジに参加したのだが、指南役の三人が急用やお出かけで欠席のため六十五才以上のいつまで経っても初心者4人に全くの初心者で52才と若いG氏を加えたゲームとなった。
「あれ、ハートだっけ、ノートランプだっけ」。
「ワンダイヤのツーアップって何点」。
一巡目をパスした組がツーノートランプをコントラクトするような出鱈目の張り合いビットがまかり通る。
「いいの、やりたいようにやるの」。
「Sさんが居たらお説教ね」。
「今頃、くしゃみ連発だろうな」。
「やっぱり、信州は寒いなあと言ってんじゃない」。
「えっ、信州。又お嬢さんのところね」。
「今日は、何だか寒いわ。北海道は雪が降ったらしいわよ」。
あれこれ頓珍漢をやりながら、我が組は幸運とパートーナーに恵まれ圧勝した。
G氏差し入れのシュークリームとホステスMさんの紅茶で一息入れる。
「先生、アイルランドにいらしたの。遠いでしょ」。
「いや、さほどでもないよ」。
「直行便はなかったわね。ロンドンで乗り換え?」。
「いや、KLMだからアムステルダム」。
「アイルランドは英語が通じるからまだいいわよね。プラハに行った時は困ったわ。ホテルを見付けるのに苦労したわ」。
「僕もプラハに行ったことがありますよ。なんだか中華料理店で歓迎されましてね。旨かったなあ」。
「チャイニーズに間違えられたの」。
「いや、そういうわけじゃないんですが。やっぱ東洋人が嬉しかったみたいですよ」。・・・・・
同年配で健忘力に恵まれた仲間との会話はあちらこちらと波に乗りなんとも心地よい。
「先生、来月もいらして下さいね」。の別れ際の言葉に送られ、帰途に着いたことだ。