玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*突然のヒョウ

2019年05月06日 | 捨て猫の独り言

 玉川上水の緑道はいつのまにやらすっかり若葉で覆われてしまっている。中でも柿若葉には心惹かれる。さまざまな新緑の中でも格別なみずみずしさがある。つややかな柿若葉が青空を背景に風にそよいでいる様子を仰ぎ見ることができるのは、ほんの短い期間だ。柿若葉は天ぷらやお茶などの食用にできると聞いたことがある。

 5月4日は、これまであまり経験したことのない気象現象に遭遇した。この日の東京の天気予報は晴れのち曇りで最高気温が25℃最低が14℃だった。予報は当たっているかのように推移していた。午後から曇り初めて4時を過ぎた頃に、やけに暗くなり4時40分ごろに、どこかを何かが叩いているような激しい音がした。何事か起きたのか最初は分からなかった。

 

 雹がガラス窓にぶつかる音だった。庭を見ると大粒の雨と共にビー玉ぐらいの大きさの雹が芝生に降り注いで跳ねている。私がこれまで見た中で一番の大きさだ。ガラス窓にぶつかった雹が軒下に積もり始めた。天窓がぶち抜かれないかと心配するほどの激しさだった。ニュースでは雹にはふれず、大気の状態が不安定で激しい雨が降ったとだけ伝えていた。

 

 翌朝になって被害の大きさに気付いた。柿若葉が文字通り木端微塵にされて一面に積もっている。柿はその6割ほどの葉が落ちた。柔らかいウツギも傷んだ。固いツワブキの葉も破れ傘のような姿になり、松の葉もかなり落ちた。翌日はよく晴れて暑さの中で後始末に追われる。雹が降るのは春の後半から夏で、俳句では夏の季語になっているという。

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