玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*国語の時間

2021年08月23日 | 捨て猫の独り言

 まずは「云々」から。「結果をうんぬんする」は日常よく用います。口出しするという意味です。そのほかには・・・と言ったわけだの意で「歎異抄」では各章の終わりに置かれています。たとえば第一章の最後「弥陀の本願をさまたぐるほどの悪なきがゆえに、と云々」とあります。

 まぎらわしい漢字があります。その代表格が「己」と「巳」と「已」です。己は〈おのれ〉のことで自己中心とか克己心とひんぱんに使われます。巳は十二支の一つ〈み〉です。物では蛇です。文語文法の活用形の一つに已然(いぜん)形があります。ことがらの完了または確定を表します。「祈って已みません」のように使います。

 つぎは「反日」という言葉について考えます。もともと「反日」とは日本帝国主義に抵抗するアジアの民族独立運動の思想を指す言葉でした。それが赤報隊による朝日新聞阪神支局襲撃事件における犯行声明を経て、90年代にかけて歴史修正主義の台頭とともに「反日日本人」なる用語として流通するようになり「反日」は国内の左翼を罵倒するための言葉となり果てました。

 

 「反日」という言葉について違和感を持った田中優子氏は、つぎのように述べています。「反日」というのは「親日」の反対語です。外国の政治家についての表現として使われることは、これまでもよくありました。しかし「親日の日本人」というのがおかしいように、反日というのを日本人に使うのはおかしい。反日という間違った使い方はもうやめよう。

 

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