玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*学問の秘訣

2021年08月19日 | 捨て猫の独り言

 ブログ「海鳴りの島から」が8月11日に再開されてホッとしている。これまでと変わらず、辺野古の新基地建設への抗議行動の様子が綴られている。6月30日以来の復活だ。長い中断の理由については何も記されていない。小説の創作に没頭していたのかもしれない。(3月23日と8月11日のキンモクセイ)

 

 「基礎的な学問の秘訣というのはとにかく問題を一番極端な所まで持って行くことなんです。一番極端の所で成り立つ話というのを考えればあとはもうどうでもいいんです。途中の説明は必ず成り立つ。それが理論のいいところ」これは養老孟司の言である。

 「俳句で学ぶ唯識 超入門」を読むと「唯識とは、あらゆることがらをすべて心の要素に還元し心の問題として考えます」とある。これが養老先生のいう「極端な所」だろう。さらに「外側に実在する対象というものは無い。同じ対象をみても、受け取る意味も人それぞれで、同じではない。つまり、私たちの心こそが対象の内容を決定している」とある。

 唯識仏教は私たちの認識作用を分析してみせる。前五識(眼、耳、鼻、舌、身)の対象は(色、声、香、味、触)である。私たちが普通「心」と考える第六意識の対象は法(ものごと)で、その器官はさしずめ脳神経か。第六意識は時空を超え、またそのはたらきは広く知・情・意にまたがる。ここまでは表面心で、深層心として自己中心性の第七識、これまで経験したことがらをすべて蓄積した第八意識の八種類で成り立つとしている。

 

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