玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*マドン監督と大谷

2021年08月16日 | 捨て猫の独り言

 NHKBSのMLB 中継を見るようになったのは私が定年退職した頃だった。なぜか私はアメリカンリーグで激戦区と言われる東地区のレッドソックスのファンになった。本拠地のフェンウェイパークは左翼に変則的なグリーンモンスターがある特異な球場だ。ヤンキースと並ぶ人気チームであり、松坂大輔投手が2007年から6年間在籍して、日本ではレッドソックスの試合は多く放映されていた。

 大谷翔平が所属するエンゼルスのマドン監督(67歳)を私が知ったのはその頃だ。レッドソックスと同じ地区のレイズの監督としてレイズ旋風を巻き起こしたり、その後はカブスの監督としてワールドシリーズ制覇を成し遂げた名監督である。無精ひげが印象的で、まず選手の髭を禁じているヤンキースの監督には、なることはないと誰もが考えていたと思う。

 大谷選手とマドン監督はすこぶる相性がよい。「翔平と野球をするのが楽しい」と公言してはばからない。同監督はこれまでも一人でいくつものポジションをこなす選手の起用、外野手4人シフトなど、常識にとらわれず多様な戦術を駆使することで知られている。大谷は20018年にMLBに飛び込んだ球団がなぜエンゼルスだったのか。この筋書きを深く考えた人物がいるような気がしてならない。

 大谷入団の年を最後に19年間もエンゼルスの監督を務めたソーシア監督が退団し、満を持して2020年にマドンが就任する。マドンは1995年から2005年までエンゼルスのベンチコーチであり、エンゼルスとは浅からぬ因縁がある。本塁打王争いをしているゲレーロと、大谷が投手として対戦した試合が先日あった。その試合のあとでマドンは「大谷は恐れを知らず、正々堂々と勝負していた。カル・リプケンを思い出す」と語った。リプケンは現役時代のすべてをオリオールズで過ごし、連続出場の記録もつ内野手である。マドンに「大谷よエンゼルスで骨を埋めよ」という思いがあるのではないだろうか。

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