市報(4月20日号)によると「小平市グリーンロード推進協議会」が国土交通大臣表彰の第30回「てづくり郷土(ふるさと)賞」を受賞した。グリーンロードは小平市をぐるりと囲むように一周している緑道だ。玉川上水緑道9キロ、狭山・境緑道6キロ、野火止用水緑道6キロのおよそ21キロである。協議会は平成10年に設立されている。
現在84人の会員が5つの部会に分かれ、草花の手入れやブロンズ像の管理、市内のイベントでのグリーンロードのPRなどを行っている。ほたるの夕べや灯りまつりや収穫祭などのイベントを主催するとともに、自然と潤いのある街づくりを目指し、オープンガーデン事業の推進も行っている。5つの部会の一つの部会が管理しているのが商大橋から桜橋までの玉川上水沿いの自生野草の保護ゾーンだ。我家から近くにあり、早春の時期ここに自生しているヤブカンゾウをお浸しにして食することを教えてくれたのはオープンギャラリーの鈴木さんである。
狭山・境緑道は多摩湖から境浄水場までの水道管を敷設した道路を緑化したものだ。東大和市から西東京市までの10.5キロの自転車・歩行者専用道路が一直線に伸びている。小平市内の狭山・境緑道には多くのブロンズ像が設置されている。この機会に作者について調べてみた。それは小平市に30年ほど住んだ彫刻家の斎藤素巌(そがん)(1889~1974)だった。代表作に兵庫県の湊川公園の「大楠公像」、赤坂の高橋公園の「高橋是清翁像」があるという。
じつは協議会は平成21年度の「地域づくり総務大臣表彰」を受賞している。その時も市報で報告記事が出た。その切り抜きを私は保存していた。代表として表彰式に臨んだ鈴木さんの写真が掲載されていたからだ。記事には二枚の写真があり、一つは式典終了後の会場で撮影したスーツ姿の男性二人の写真で、もう一つは表彰状の写真だった。表彰状の日付けは平成22年1月12日で総務大臣名は原口一博とある。鈴木さんがギャラリーを開設した翌年のことだ。