入口で職員に聞くと、来園は満開から数日遅れたとのことである。確かに蕾は少なくなっていたが、でも鑑賞するには十分であった。
(国立昭和記念公園)
【三猿】
表門にあたる仁王門を入りすぐ左てにあるのが、日光東照宮の唯一の素木造で、重要文化財に指定されている神厩である。慶長5年の関が原の陣に、家康が乗った馬の奉納に始まる。
欄間の前面に5つ、右面に3つの神猿彫刻は、猿が馬の健康を守るという信仰にもとずいたもので、なかでも「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿は有名である。猿をつかってはいるが、左から人の人生の教えを表わしている。
この時は神厩の画像に余り人が写ってないが、有名な三猿には多くの人が集まっていた。
いよいよ東照宮の境内に入ったので、最後の画像で位置を確認願いたい。
ここ数日、大相撲の話題が続いている。平成の大横綱だった貴乃花の理事当選、そして横綱朝青龍の引退である。きょうは三猿と予告しながら、直前の変更でお許し願いたい。さて、この両者は平成15年(2003)初場所に、同じような推挙と引退の大きな話題を提供している。貴乃花は引退であり、朝青龍は連続優勝と場所後に横綱に推挙された。
横綱に推挙された数日後に、知人の結婚式があり、新横綱朝青龍も出席していた。お祝いの枡に、朝青龍のサインをお願いしたのだが、照れてどうしても横綱と書いてくれない。このため不自然に右側が空いている。この枡の裏面は、鳩山邦夫議員のサインと花押がはいっている。彼が総理大臣になることがあれば、この枡はお宝となるかも知れない。
朝青龍は大関を3場所で、横綱に駆け上がるのであるから、まさに風雲児であった。なお、貴乃花の引退後は、日本人の横綱は生まれていない。
引退会見で記者から横綱の品格の質問がでたが、悪役だったとは言えかわいそうな雰囲気であった。品格を教えなかった親方の責任が、一番重く問われているのであろう。
【日光東照宮】
二日間、思わぬ雪で、道草を食っていましたが、ふたたび埋蔵金探しの旅を続けます。
発表者によって若干異なるが、猿橋(大月)や錦帯橋(岩国)とともに、日本三名橋にも数えられる神橋の所から、日光東照宮、輪王寺、二荒山神社の表参道に入る。
日光山内の社寺は「二社一寺」であるが、東照宮は徳川家康を「東照大権現」として祀る神社で、歴史は江戸時代からと浅いが、二荒山神社と輪王寺は奈良時代に山岳信仰の社寺として創建されたもので長い歴史を持つ。
参道を進むと最初に現れるのが輪王寺で、明治4年の火災で唯一焼け残ったという立派な黒門が目に入る。輪王寺の中心は三仏堂と呼ばれる大本堂で、その大きさが一際目を引く。
家康は遺言で一周忌が過ぎたら、日光山に小さな堂を建てよと命じたが、3代将軍の家光が、現在のような荘厳な社を建立した。
輪王寺を過ぎると葵の紋が入った巨大な石碑に東照宮とある。鳥居をくぐれば神j社の敷地のなかで、左手に見事な五重塔があり、この先を右折すると仁王門(表門)で、ここで入場券を買い求める。次回はいよいよ門の中で、最初は有名な三猿である。
(雪にぴったりのスノードロップ<マツユキソウ:待雪草>)
【華厳の滝】
華厳の滝は中禅寺湖から車なら、わずかな距離にある。滝の見学はエレベーターで100mほど岩盤の中を下がり、そこから50mほど歩くと展望台になっている。滝の中間くらいの高さで、鉄骨で展望台が造られている。
冬季間は水量が少ないので、迫力のある滝には遠いが、氷のツララが垂れ下がり、冬の表現は綺麗な滝であろうか。滝の高さは150mで、水量が少ないので直接滝壷に落下せず、滝が二段になっている。
滝に目が奪われていると気付かないかもしれないが、展望台の右手の柱状節理(ちゅうじょうせつり)の見学を忘れないようにしたい。溶岩がゆっくりと冷却すると、その体積が減少して割れ目ができる。ここの柱状節理は天然記念物である。
次回はいよいよ東照宮に向う。