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※旧Various Topics(OCN)

殺される「想像力」・パロディ動画「総統閣下は、「安保法制」審議にお怒りのようです

2015年07月21日 | 国際・政治

ナチス政権下、ユダヤ人を救った外交官といえば、日本人にとっては杉原千畝、そして次にスウェーデンのラウル・ウォーレンバーグがくるくらいでしょうか? 

こうした「ユダヤ人を救った外交官たち」は、杉原千畝人道賞受賞者リストhttp://www.chiunesugihara100.com/com-kinen-jusyo.htm
を見るだけでも、ブラジル、中国、イギリス、ドイツ、日本(杉原氏)、リトアニア、イタリア(スペイン人になりすまし)、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、オーストリア、トルコ、ヴァチカンにいたようです。 

この受賞した外交官たちだけでなく、ユダヤ人を救った外交官、親日その関係者はまだまだいて、そして民間人でも、これは有名、無名共にいます。
(民間人では、たとえば、ドイツの部品メーカーBoschの創設者ロバート・ボッシュ氏など
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
) 

彼らは、当時は、ナチス政権側から見れば反逆者、ドイツと同盟国だった国の政府においても、そう反逆者であったわけです。地位だけでなく、命の危険だってあったわけですが、彼らは自分の信念を危険より優先しました。 

なぜそれができたか、その答えの一つは、彼らの「想像力」の強さにあったと思います。 

最近、クラウディアさんとM君と、人間がヒトラーやナチスドイツを再び生まないためには何をすればよいか、という話をしていました。 

若いM君は、「万全ではないけど、僕はやはり「教育」がキーだと思う」と言い、クラウディアさんは、「他人の気持ちや立場になって考えるようにすることが大切」。 

私は2人に同意しながらも、

「「他人(自分と違うグループに属する人達)の気持ちや立場になって考えるように」ということの重要性は、日本の丸山真男が「他者感覚」という言葉を使って、その重要性を説いています。ただ、残念ながら、どんなに教育を受けようと、説かれようと、『他者感覚』というものを、全く理解できない人もいるんです。」

と、返しました。 

『他者感覚』というものを理解できない人-これは、私が今まで知り合った、高学歴で社会的立場が高く、なおかつ(友人や部下、同僚として付き合う分には)人柄的に問題がない人達の中にもいると感じることもあります。
そして、この人達に欠けてていると感じるものは、「想像力」です。 

この「想像力」がない人は、今は本当に倍増中。
それは、ゲーム、漫画、アニメ、インターネット、詰め込み教育の影響があると私は勝手に思っていますが、今は、政府がこれを後押し。
(ついでに、政府は国民から、「想像力」「思考力」に必要な人文学を学ぶチャンスを奪おうとしています。) 

「想像力」を持つ国民は、“ある種類の政府”にとっては、迷惑だからでしょうか。 

この政府にとって迷惑な人々が、今、安倍首相にノーを突きつけ、各地でデモを行っています(1)。

一方、ネットで、馬鹿の一つ覚えのように、「左翼」「プロ市民」の行動と書き込んでいる人たちは、「想像力」が欠落しているので、将来を案じることもない(2)。
(実際は、デモには、「左」もいますが、「右」の人達もいます。しかし、ほとんどは政治色がない、「想像力」がある人達じゃないかと思います。)

残りは、「政治を語るのはおしゃれではない」「政治の話はマナー違反」という意識がある人達でしょうか(3)。

ちょうどナチスの話もしたことですし、(2番目のタイプの人はおいておいて、)1番目と3番目の人達に、一寸見てほしい動画を貼り付けます。

センスの良い、パロディです。 

総統閣下は、「安保法制」審議にお怒りのようです
https://www.youtube.com/watch?v=WSroOlr3KyQ 

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