Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

隠れユダヤ(マラーノ)、コンベルソの子孫

2022年06月05日 | コンベルソ、イエズス会、クエーカー、オカルティズム

「ユグノーの始まりはユダヤ人」という説・ウルズラ・フォン・ディア・ライエンの先祖と奴隷 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

に紹介した「世界史の窓」さんのwebsiteから。

マラーノ (y-history.net)

抜粋:

スペインのユダヤ教徒は、1492年の追放令によって、その多くが(十数万となったという)隣国ポルトガルに逃れた。ポルトガルでは当初はユダヤ人の経済力を期待し、受け入れたが、結局スペインとの関係の悪化を恐れた国王が1496年11月、ユダヤ教徒(及びイスラーム教徒)の国外追放令だしたため、安住の地とはならなかった。それでもキリスト教に改宗することでポルトガルに残った者もいた。

 ところが1580年にポルトガルがスペインに併合されるとスペインの厳しい異端審問が及ぶことを恐れたユダヤ人改宗者たちはポルトガルを離れ、オランダのアムステルダムに向かった。このように、ユダヤ人の改宗者=マラーノは宗教裁判の危険のあるイベリア半島から離れ、アムステルダムを初めとするヨーロッパ各地やオスマン帝国領に離散していった。

彼ら、イベリア半島からでたユダヤ系の人々はセファルディウム(スペインを意味するヘブライ語セファルディーから派生した)と言われた。

 マラーノたちは、自分でクリスチャンと称している限りは(宗教裁判のないところでは)何の障碍もなく移住でき、うるさく監視されることもなかったので、ヨーロッパではフランス、イギリス、オランダ、イタリアに拡がっていった。

(引用)マラノの移民の波が、17世紀の初めから目指していたのは、とりわけこれらの土地だった。そこには、あらゆる身分、あらゆる職業があり、学者、教授、著述業、僧侶、修道士、医師、手工業者、商人、軍人、詩人、政治家などがいた。彼らの中の何人かは貴族にまでなったし、一方、スペインやポルトガルの君主たちは、低地帯諸国(オランダ、ベルギー)やハンブルクにおいて、公然たる異端者であるユダヤ人たちを、はばかることなく彼らの代表とさせた。こうして「マラノ・ディアスポラ」の人々は、まさしく近代的なユダヤ人になっていったのである。<セーシル=ロス『同上書』 p.217>

 

隠れユダヤ(マラーノ)、コンベルソの子孫からはスピノザのような人から、クリスチャンに改宗を盾に、奴隷や植民地、石油、鉄鋼、化学。金融業で潤う人たちもいました。

 

バールーフ・デ・スピノザ - Wikipedia

バールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza [baːˈrux spɪˈnoːzaː]、1632年11月24日 - 1677年2月21日[1])は、オランダの哲学者である。ラテン語名ベネディクトゥス・デ・スピノザ(Benedictus De Spinoza)でも知られる。デカルト、ライプニッツと並ぶ17世紀の近世合理主義哲学者として知られ、その哲学体系は代表的な汎神論と考えられてきた。また、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらドイツ観念論やマルクス、そしてその後の大陸哲学系現代思想へ強大な影響を与えた。

(中略)

アムステルダムの富裕なユダヤ人の貿易商の家庭に生まれる。母はハンナ・デボラ、父はミカエル・デスピノーザ[2]。両親はポルトガルでのユダヤ人迫害から逃れオランダへ移住してきたセファルディム。

幼少の頃より学問の才能を示し、ラビとなる訓練を受けたが、家業を手伝うために高等教育は受けなかった。商人として働いていたが、商人としての利益より、人生の目的に尽くす方が利益は大きいとして商人を止める。

伝統から自由な宗教観を持ち、神を自然の働き・ありかた全体と同一視する立場から、当時のユダヤ教の信仰のありかたや聖典の扱いに対して批判的な態度をとった。恐らくそのため1656年7月27日にアムステルダムのユダヤ人共同体からヘーレム(破門・追放)にされる。狂信的なユダヤ人から暗殺されそうになった。

バルーフ・スピノザ part1 イルミヤフ・ヨベル『スピノザ 異端の系譜』自由としての人間の力 | (uedanobutaka.info)

バルーフ・スピノザ part2「 スピノザとの対話」ヘルダー、ナドラー、カーリー、ドゥルーズ | (uedanobutaka.info)

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