Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

榊原英資の21世紀予測・ITER”New Normal”

2020年12月26日 | 原発・核・311

2009年に書いたブログ

ITERと第4世代核兵器開発 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

冒頭に、

榊原英資氏が、「クルマは安全、健康、環境のキーワードすべてに反する。だから自動車の時代は終わった。GMの破綻はその象徴だと私は捉えている。」

「20世紀型はモノの民主主義の時代だった。21世紀は環境、自然、安全、健康に移って行く。これはある意味資本主義の成熟みたいなもの。」というようなことを言っていました。

と書きました。

榊原英資氏の『モノから環境、自然、安全、健康』という読みは当たっていましたが、ただ、環境、自然、安全、健康で『資本主義の成熟』は望めないことがよくわかってきました。

モノを売ってもうけられなくなったから、モノでないものを売ろうとしても、普通は売れません。

だからこそ、CSR, ベーシックインカム、SDGsという言葉が主流にする必要があったのではないか、地球温暖化問題も予防医療も、マスメディアにより人々を洗脳しなければならないのではなかったか。(地球温暖化も医療も議論の余地があっても、都合の悪い意見や情報は消されてしまう。)

20世紀までは「問題があるときは問題を解決する方法を考える」だったのが、21世紀には「問題が起こった時は社会を変えよう」にかわり、資本家が労働者を減らすことだけに必死になり、(特に医療関係で)本来「資本主義社会」にあった「個人の自由」「選択の自由」が狭められていった-そういうふうに物を見る人もほとんどいなくなったようにも思え。

 

ところで上記ブログ記事はITERのことを書いています。

久しぶりのITERを検索したところ、こんな記事がありました。

ITER's New Normal | Learning from the COVID-19 experience

(前略)

Not long after the 16 March lockdown across France, many at ITER began to notice the unanticipated benefits of the lockdown: less time spent commuting; greater capacity to multitask; more reliance on electronic processes; and, for many functions, a net increase, rather than a drop-off, in productivity.
 
Staff-wide surveys confirmed these results. Director-General Bernard Bigot asked for a team to be set up, led by Chief Strategist Takayoshi Omae, to review the data, consider more innovation, and develop a forward-thinking plan to incorporate the lessons learned into a longer-term approach that would endure beyond the pandemic: a "New Normal" for the ITER workplace.
 
On 1 October, following a two-month trial period marked by more surveys and analysis, the ITER New Normal was officially launched. ITER Organization staff now telework up to three days per week, based on the mutual assessment of the individual and the line manager to optimize the work outcome. Flexibility is built in to accommodate job functions ranging from accounting and recruitment to oversight of construction and assembly. Online meetings and digitalized signatures and processes are becoming the standard, rather than the backup approach. A weekly ITER Bulletin keeps everyone informed of news and progress; in fact, many staff members say they feel more connected and better informed than in pre-COVID times.
 
The pace of ITER assembly remains as intense and focused as always. But the New Normal has brought unexpected benefits, extending to environmental friendliness and improved quality of life. To sum up, less paper and petrol, equal or better productivity, and a smarter workplace.
 
 
ほぼGoogle翻訳:
 
3月16日のフランス全土での封鎖から間もなく、ITERの多くの人々は、封鎖の予期せぬ利点に気づき始めました。通勤に費やす時間が減りました。マルチタスクへのより大きな容量;電子プロセスへのより多くの依存;また、多くの機能では、生産性が低下するのではなく、純増します。

スタッフ全体の調査により、これらの結果が確認されました。ベルナール・ビゴ事務局長は、チーフストラテジストの大大前 敬祥大前隆義氏が率いるチームを立ち上げ、データをレビューし、さらなるイノベーションを検討し、学んだ教訓をより長期的なアプローチに組み込むための前向きな計画を立てるよう求めました。パンデミックを超えて耐える:ITER職場の「ニューノーマル」。 10月1日、さらに調査と分析が行われた2か月の試用期間の後、ITERニューノーマルが正式に打ち上げられました。

ITER組織のスタッフは、作業結果を最適化するための個人とラインマネージャーの相互評価に基づいて、現在、週に最大3日在宅勤務しています。経理や採用から建設や組立の監視に至るまでの職務に対応する柔軟性が組み込まれています。オンライン会議とデジタル化された署名とプロセスは、バックアップアプローチではなく、標準になりつつあります。

毎週のITERBulletinは、ニュースと進捗状況をすべての人に知らせます。実際、多くのスタッフは、COVID以前の時代よりもつながりがあり、情報に通じていると感じていると言っています。 ITERの組み立てのペースは、いつものように激しく集中しています。しかし、ニューノーマルは、環境への配慮と生活の質の向上にまで及ぶ、予期しない利益をもたらしました。要約すると、紙とガソリンの削減、生産性の同等以上、そしてよりスマートな職場です。

(上に書いてある大前氏は、ITER計画 最高戦略責任者。日系大手通信会社(中国で新規事業開発+南インドで現法経営管理/事業再生)→米系戦略コンサルティングファーム(イノベーション戦略/R&D戦略)を経て現職)

 

コロナウィルスのパンデミックで『ニューノーマル』という言葉は時々目にしますが、このように、「コロナウィルスパンデミックのベネフィット」として堂々と戦略として使う様になったのも、21世紀だからこそ、ですか。

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