能登半島の地震では、辛うじて原発事故がありませんでしたが、昨年の夏にはこんな判断をしていました。
志賀原発近くの「断層O」活動性なし 原子力規制委 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
原子力規制委員会は14日、北陸電力が再稼働を目指す志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)に関する安全審査の会合を開いた。原発敷地から約1キロメートルの場所にある「断層O(オー)」について、北陸電側が活動性がないとする調査結果を示し、規制委も「総合的に判断して後期更新世(約12万〜13万年前)以降の活動は認められない」とし、活断層ではないと評価した。
(後略)
この状態で能登半島が「安全」と普通は思えないでしょうに。
石川・能登半島で大地震の前兆現象が起きている?周辺で続いている異常な現象とは… (youtube.com)
1月6日0時5分の5分のニュース。
志賀原発 外部電源一部トラブル 漏出の油量は当初発表の5倍超 | NHK | 令和6年能登半島地震
北陸電力は石川県志賀町にある志賀原子力発電所について、地震によって設備が損傷し、外部から電気を受ける系統が一部使えなくなっているトラブルについて、依然、復旧の見通しは立っていないと説明しました。敷地内で地盤が沈下するなど新たな被害も見つかったものの、いずれも安全上の影響はないとしています。
志賀原発では今月1日の地震により、1号機と2号機で外部から電気を受けるために使われている変圧器2台の配管が壊れて、絶縁や冷却のための油が漏れ出し、一部の系統が使えなくなっています。
北陸電力はこのうち、2号機の変圧器から漏れた油の量について、当初およそ3500リットルと発表していましたが、5日開いた会見で、推計に誤りがあり、実際にはおよそ1万9800リットルにのぼったと発表しました。
また、新たに2号機の別の変圧器1台でも、配管の隙間からおよそ100リットルの油が漏れ出していることが確認されたと発表しましたが、外部から電気を受けるために使われるものではないということです。
変圧器から漏れた油は5日正午ごろまでにほとんどを回収したものの、どのように復旧させるかは、これから具体的に検討するということで、依然、復旧のめどは立っていないとしています。
北陸電力によりますと、志賀原発は長期間停止していることから、保安上の規定では、外部から電気を受ける系統は1系統確保されていればよいとされているということで、現在も複数の系統で電気を受けていることなどから、使用済み燃料プールの冷却など安全上重要な機器の電源は確保されているとしています。
このほか、5日までに発電所内のすべての重要設備について目視で点検を行った結果、1号機の原子炉建屋の周辺など少なくとも4つのエリアで、コンクリートで舗装された地面に数センチから最大35センチの段差や地盤の沈下が見られたということですが、北陸電力はいずれも安全上の影響はないとしています。
さて、大地震-放射線漏れで逃避する必要がなかった点では今回の被災者の方々は「最悪」を免れていたかもしれません。しかし、大雪が降る地域の1月。ライフラインが壊れていて、これでは地震で助かっても命を落とす人が出てきます。石川県知事や岸田首相は、被災者を県外でも受け入れることを早急に要請しているのでしょうか。
今ニュースを拾っても、被災者受け入れ表明しているところの記事は、これしか見つかりません。
能登地震の被災者受け入れ表明、岐阜・高山市などが住宅無償提供 自治体や民間団体の支援本格化(岐阜新聞Web) - Yahoo!ニュース