私が中学生のころの1970年代半ば)、英語の教師が言いました。
「ビートルズやカーペンターズが歌う”Mr.Postman”があるけど、郵便配達人をさす”postman”はそのうち”post‐person”になるかもしれないわよ。「-manと言うのは、男性をさすから、言葉を変えよう」と運動する人がいるので。警察官が”policeman”が”police-person”にとか。」
これはさすがに造語レベルだろうと思って調べてみると、辞書にも載る言葉のようです。
postpersonの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
policepersonの意味・使い方|英辞郎 on the WEB (alc.co.jp)
(ただ、実際はpolicemanの場合、policepersonではなく、Police officerと呼び変えるようになっていたりするし、"postperson"なんて言葉を使う人はほとんどいないでしょう。)
考えてみると、もともと男女別に言い方が分かれたスチュワーデス(Stewardess)、スチュワード(Steward)が、一律キャビン/フライトアテンダント(Cabin/Flight attendant)に代わったのも、性差をなくすためだったのですね。
俳優のactor(男性)、女優のactress(女性)も、今は共にactorになっているらしいですし。
給仕のウエイトレスwaitressは今やウエイターwaiterって呼ぶのでしょうか?
さて、性差を現す英語でふと疑問に思ったのがフェミニン(feminine)という単語。
feminineを日本語wikipediaではこう。
フェミニン(英: feminine) ♀(雌記号)のこと。 属性として女性の、女性的,優しい。女らしい、女々しいなど、またそれらの属性を持つもの。対義語はマスキュリン。 女らしさや優しさ、かわいさを強調したファッションのこと。
英語のWikipediaでは、こちらが妥当かと思いますが、今や”feminine"と言う単語が死語になっていそう。
抜粋Google翻訳:
女性らしさ(女らしさとも呼ばれる)は、一般的に女性や少女に関連付けられる一連の属性、行動、役割です。女性らしさは社会的に構築されたものと理解できますが[1][2]、女性的と見なされる行動の一部は文化的要因と生物学的要因の両方の影響を受けていることも示されています。[1][3][4][5] 女性らしさが生物学的または社会的にどの程度影響を受けるかは議論の余地があります。[3][4][5] 女性らしさは、女性の生物学的性別や女性らしさとは概念的に区別されます。なぜなら、すべての人間は性別やジェンダーに関係なく、女性的および男性的な特徴を示すことができるからです。[2]
昔から、中性的女性の私ですが、それでも品、優雅さを備えた「フェミニンな女性やファッション」「フェミニンと言う単語」の衰退は残念に思います。
参考: