新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「ビバ初め」札幌旅行記 #2-3

2017-01-31 22:32:40 | 旅行記/美術館・博物館・アート

危惧したとおり、書きかけのシリーズが、2016年12月の仙台旅行記、今月(2017年1月)初めの札幌旅行記札幌から帰った翌週の東京国立博物館見聞録、そしてつい先日の大阪・京都旅行記と、4本たまってしまいました。
いや、THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP感想を含めれば、5本のシリーズが雁行状態です。 

なんとか5本すべて完結まで持っていくぞ

で、きょうはどれを書こうかと、記事リストを眺めると、もう1週間以上も前に書いた「『ビバ初め』札幌旅行記 #2-2」のつづきですな。

   

というわけで、北海道博物館見聞録を再開しましょう。

昔からワサビ用のおろし器や、刀の柄(つか)に重宝されてきたのが、「鮫皮」です。
下の写真は、札幌旅行の翌週トーハクで拝見した「短刀 銘 備中国住次直作 延文3年11月日の拵」で、

説明板によれば、

伊達光宗徳川秀忠より拝領した青江次直の短刀に付属する拵(こしらえ)で、白鮫皮を着せた柄に「月」字につくった四分一の目貫を据え、鞘の全面を黒漆塗としている。
一見質素な感を受けるが、その技法や材質は高度であり、総体に格調高い作風を示している。

とあります。 
鮫皮は、見た目がキレイだし、ワサビをすり下ろすのにも、の滑り止めにも高機能な、高級天然素材なのですが、これが、サメではなくエイの皮なんですな。

北海道博物館に展示されていた、エイの皮がこちら

エイ(サメ)の皮

これがエイの皮?

説明板を見ると、

あれま 参考として載っている写真は、この1週間後にトーハク現物を観ることになる「短刀 銘 備中国住次直作 延文3年11月日の拵」ではありませんか 偶然にしても恐ろしい…

それはともかく、北海道博物館の説明板によれば、

アイヌ民族がとったサメ(エイ)は、「菊とぢ鮫」「蝶鮫」という名前の「鮫皮」として、和人への交易品になりました。
ここにあるエイの皮は、東南アジアなどでよくとれるツカエイの皮です。北海道ではエイをカスベと呼んでいます。
「鮫皮」は、刀の柄や鞘などに使われました。また「鹿子鮫」の油は、灯火用の油として和人への交易品になりました。

だそうです。
「カスベ」といえば、私の母の実家の辺り(トーハクの銭谷館長の故郷でもある)では、お馴染みの食材です 思い起こせば、何十年もカスベを食べてない…

この「鮫皮」の他にも、アイヌ⇔和人の交易品がいろいろ展示されていまして、中でも驚いたのは、トドの皮大きさ

すぐ左側に展示されている木綿衣と比べると、その巨大さが想像できるのではないでしょうか?

う~む、、、いろいろと繋がる話が多くて、先を急げないぞ

つづき:2017/02/22 「ビバ初め」札幌旅行記 #2-4

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