新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

FY16も埼玉県立近代美術館の展示は絶好調 (前編)

2016-04-17 22:24:37 | 美術館・博物館・アート

昨日、埼玉県立近代美術館(MOMAS)に出かけてきました。

北浦和公園での新緑八重桜コラボ気持ち良かったのですが、もちろん、お目当ては先週、4月5日に始まった企画展「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」でした。

実は、先週観に行こうかとも思ったのですが、ほぼ常設展「MOMASコレクション」がこの土曜日から展示替えになるというので、1週先延ばしにした次第です。

そんなわけで、まずは「MOMASコレクション 第1期」から鑑賞いたしました。

と、これが、楽しかった

今期の「MOMASコレクション」3部構成になっていまして、MOMASの誇る近代洋画の名品が勢揃いカミーユ・ピサロ「エラニーの牛を追う娘」上野に出張中)した「1. モネとかピカソとか」は、私にとってはお馴染みの作品ばかりでしたが、それでも、やはり良いなぁ~と思ったし、一つ飛ばして「3. 小村雪岱の版画」は、私の大好きな画家の作品ですから、これまた眼福 ってやつでした。

そして、「一つ飛ばし」た「2. re-presentaiton イメージの継承と創造」極めつき

HPでは簡単に、

見立て、引用、オマージュなど、美術史の中で受け継がれるイメージの展開を紹介します。

とあるだけですが、これがまた、ボリューム内容とも、かなり面白い 大満足 です

例によって「お持ち帰りしたい」作品を選びますと、まずは、福田繁雄(私は「名人として尊敬しています)の「円柱鏡に映ったミロのヴィーナス」

こりゃ楽しい
現物をご覧いただかないことには、この楽しさは判らないだろな…

そして、きのう、最も「お持ち帰りしたい」と思ったのは、初めて拝見した濱野年宏「風神」「雷神」でした

俵屋宗達の名作「風神雷神図屏風」から、衣のたなびきだけを抽出して、それをグラフィカルに、そして軽やかに、でも琳派よろしく金地の上に描いた作品で、ただの「ブラッシュ・ストローク」でありながらも、ホント、「風神」「雷神」なんですよ

私にとって初めてお聞きする「濱野年宏」さんというお名前、この記事を書くべく、ネットで調べてみたところ、あれ これは…
と思い至るイメージがありまして、私の写真コレクションをガサゴソ(音はしない)さがしてみたところ、ありました

in 2014

2014年9月に、「Misia Candle Night」さぬき公演を追っかけて四国に行った際(良い旅行でした…)、

高松から琴平へ向かう途中、坂出駅を通過するときに撮った写真です。

讃岐富士(飯野山)を背景に、金色に輝くオブジェが「濱野年宏」さんの作品らしい。

いやぁ~、奇遇ですなぁ~

ところで、宗達の「風神雷神図屏風」は、右隻に風神左隻に雷神が描かれているのですが、濱野さんの作品は、「風神」が左、「雷神」が右に展示されていました。

この並びで良いのかなぁ…

濱野さん「風神」「雷神」の下に並べて展示されていた笹島喜平さんの「風神」「雷神」の配置(こちらは「拓版」ですから、宗達の配置で間違いはない)に合わせたのかなぁ…

つづき:2016/04/19 FY16も埼玉県立近代美術館の展示は絶好調 (中編)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 半年前の信州旅行記(番外編) | トップ | FY16も埼玉県立近代美術館の... »

コメントを投稿

美術館・博物館・アート」カテゴリの最新記事