久しぶりに東京都現代美術館(MOT)に行ってきました。
お目当ては「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」展だったのですが、美術館内には子ども連れがワンサカ
展示室の入口近くには「ベビーカー置き場」なんぞがあって、立派なベビーカーがズラリと並んでいました。
長大なエントランスロビーでは子どもたちがワーワーキャーキャー
とやかましいのなんのって…
この親子たちの多くは「ワンダフル ワールド」展にやって来たみたい。
私は、「『ワンダフル ワールド』展はいいや」ということで、「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」展と、「開館20周年記念 MOTコレクション特別企画」の第1弾「クロニクル 1995-」を観てきました。
結論から書きますと、どちらもイマイチ…
どういう具合にイマイチなのかはそれぞれながら、あまり楽しめなかった点では同じでした
まず、「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」展。
この展覧会は、
21世紀最初の10年が過ぎ、私たちをとりまく「宇宙」はますます身近なものになりました。研究開発の進むリアルな宇宙と、アーティストの表現としての内面宇宙は、パラレルワールド=並行世界として急速に拡張/集束しつつあります。本展では、2014年夏の宇宙ブームにあわせて、限りなく私たちの日常に近づく宇宙領域と、アーティストらによる内的宇宙を、個々のコスモロジー=宇宙論を超える多元的宇宙として呈示します。
というものだそうですが、この紹介文からしてちんぷんかんぷんです。
研究開発の進むリアルな宇宙と、アーティストの表現としての内面宇宙は、パラレルワールド=並行世界として急速に拡張/集束しつつあります。
って、どういうことよ
なんだかこの記事を書いているうちに腹が立ってきそうです
左の写真は、チームラボの「憑依する滝、人工衛星の重力」という作品(撮影可
)で、
コンピュータ上の空間に人工衛星「だいち2号」(ALOS-2)を3Dで立体的に再現し、質量を持った人工衛星の重力によって引き込まれていく水をシミュレーションし、滝を描いている。そうやって描かれた滝を、実在の人工衛星「だいち2号」(ALOS-2) 実物大模型にプロジェクションマッピングした作品。
水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。人工衛星にぶつかり跳ねあがった水の粒子は、人工衛星の周りを衛星し、蒸発し消えて行く。
そして、水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合で滝を描いている。
そして、3次元空間上に立体的に描かれた滝を、我々が考える日本の先人達の空間認識の論理構造によって映像作品にしている。
なんだそうですけど、アートって、論理的な思考&計算で生み出されるものなのでしょうかねぇ
そんな暇があるんだったら、このちゃちな張りぼての「人工衛星「だいち2号」(ALOS-2) 実物大模型」を何とかして欲しいゾ
こんなのよりは、ロケットの燃焼実験の映像の方がずっとアートしていたと思います。
そういえば、JAXAの筑波宇宙センターで屋外展示されているH-IIロケットの固体ロケットブースター(SRB)についた水あかが凄かったなぁ…
要は、「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」展、私が期待していたのとは違う意図と企画だったということなんでしょうなぁ。
ついでに書けば、ミュージアムショップ
でチャレンジしたガチャガチャから出てきたイプシロンロケットのフィギュアが、これまたできの悪いシロモノで…
まっすぐ打ち上がることなんか到底不可能な形でありますことよ
いずれにしても、私には、「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」展ではなく、「宇宙博2014」の方が合っていたかもしれませんな。
あ、そうだ
もう会期末(来週日曜日まで)ですから、フライヤーがないのは仕方ないかもしれませんが、出展目録も無いのは解せません
MOTは企画展の出展目録
を作らない主義なのでしょうか?
展覧会をふり返る上で、出展目録は重宝
しているだけどなぁ…
毎度図録
を買っているわけではありませんから
もう一つの展覧会「クロニクル 1995-」の前に…。
MOTの常設展示室前には、ヤノベ ケンジのすこぶる魅力的なオブジェ「ロッキング・マンモス」がそびえ立っています。
何度観てもイイ
全体の質感・重量感がたまりませんし、細部のがらくた感がこれまた楽しい
さて、「クロニクル 1995-」です、、、、なんですが、それはまた後日書くことにいたします。
イマイチだった展覧会のことを書くのは、かなり疲れるんですよ
気に入った展覧会だと、あれも書きたい、これも書きたい
と、いつまでも書き続けていたい気分になるんですけどねぇ…
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