一読し、ぞっとしました。
2000年4月に発覚した、中学生3年生が同級生や先輩から総額5千万円を恐喝された事件の主犯とされる少年(白石康介・仮名)の両親へのインタビューをまとめたのが、『息子がなぜ』である。
被害者のつらさは言うまでもないが、加害者の家族になるもの大変である。
父は会社員、母は看護師、5歳上の姉と本人の4人家族。
両親が仕事で忙しい、父方の祖父母と同居していたが折り合いが悪くなって別居など、本人がぐれた理由はいろいろある。
しかし、たとえば子どもが悪い仲間とつき合い、学校をサボり、恐喝し、警察に補導されたとして、親はどの時点で、どう対処したらいいのか。
私にはさっぱりわからない。
中学校にも問題があったらしい。
母親によると、中1のころは先輩からいじめられていた。
「お金も取られていたようです。のちに、康介は警察の取調べのなかで、「中学一年生の頃から上級生に恐喝され、殴られていた」ということを語っています。数回で十万円ほどと、康介が松井君(被害者)から取った金額には遙かに及びませんが、扇台中学では伝統的に、上級生が下級生を恐喝し続けてきたのでした」
しかし、扇台中学校校長が事件を振り返った文書にはこうある。
「不登校生とも少なく、いわゆる「荒れた学校」ではないため、管理職を含めた教職員全体の危機意識が乏しくなっていた」
どっちが本当なのか。
家族が事件を起こすといかに大変か、『息子がなぜ』を読むとよくわかる。
姉の手紙「私がこの事件で思ったことは、心ない大人の人が多すぎるということです。自分の地位やお金のことばっかりで、人の心を何とも思わないような、人の人生を壊しても奪っても何とも思わないような人をいっぱい見ました。そんな人たちに弟をどうこう言う権利はないです。人間のふりして人間じゃないような人に私の弟を攻撃するようなこと、私の親を傷つけることを言ってほしくない。
そんな人たちに何にも何にも知らないくせに知ってるみたいに言ってほしくない。みんな「知る権利」とか言うけど、人の興味をそそるための知る権利と一人の人間の人生とどっちが大切か考えてみてほしい。そういうことをしたら、その人がどうなるか、その家族がどうなるか、考えてほしいです」
たとえばマスコミ。
姉の手紙「マスコミの人は勝手に家に入ってくるし、家の前で待ち伏せしてるから家入れないし、いろんなことをいっぱい言います。(略)
加害者の家族は、人権もプライバシーもぜんぶなくなってあたり前みたいで、みんなが死ねって言ってるみたいでした。実際、いっぱい言われたし、いっぱい脅迫された。(略)
毎日毎日マスコミの人と普通の人が怖かったです。
車をパンクさせられたり、男の人に追いかけられたり、そんな中で普通に生きていけるわけがありません」
4月5日に逮捕、4月6日に事件が報道されると、早速マスコミの一団が自宅を訪れ、電話もひっきりなしに鳴る。
近所の人は大迷惑である。
母親「私は今回の事件のこと、取材陣のことで迷惑をかけ続けていることが本当に申し訳なくて、近所の家を一軒一軒訪ねて歩き、お詫びしました」
母親のその様子をテレビ局が撮影し、放映している。
両親が中日新聞の執拗な取材要請を断りつづけると、中日新聞の記者はこう言った。
「取材を受けてもらえないと、一方的な情報ばかりになって、どういう記事になるか責任は持てません」
中日新聞は事件発覚から一年後に、事件の連載記事を掲載している。
両親は取材の申し込みを断ったのだが、記事にはこんな文章がある。
「時には電話で近況を聞いた。昨年秋、自宅の玄関先で会った母親は、思いのほか表情が明るくなっていて、ほっとした」
「「こんな手紙が来たんですよ」加害少年を励ます文面がつづられた匿名のはがきを、母親は笑顔で見せてくれた」(中日新聞2001年4月5日)
両親によると、記者と電話で近況を話したことも、手紙を見せたこともないそうだ。
「そもそも息子を励ます文面の手紙も、来たことがないのだという」
まるっきりの嘘なわけである。
マスコミ不信に陥るのも仕方ないと思う。
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その証拠に成人してもパチンコ強盗してるんだから。
過剰に加害者保護してる奴らも一度被害者の気持ちになって考えてみろよ!
苦労の中身は違ってても。
7209
数字を数字4桁の欄ではなく、コメント欄に入れてしまったんでしょうね。
てへへ
世田谷だったら珍しくないかもしれませんが。
自死とは知りませんでした。
北山修氏は精神科医としては大家ですよね。
天は二物も三物も与えたまう。210
なんか、この日記終わったという感じがしないんだよなぁ・・・
http://ruhiginoue.exblog.jp/17778032/
イジメ被害者側の発言は目にすることがありますが、加害者の親はどう思っているのか、あまり聞かないように思います。
下手に発言すると叩かれてしまうので、何も言わないのでしょうね。
その意味でも『息子がなぜ』は貴重だと思います。
もしかして、この「息子がなぜ・・・」ってシリーズいつの間にか終わっちゃったの?
実際はどうなんでしょうか。
ワルだった子どもが、大人になってもいっぱしのワルかというと、そうでもなく、中途半端なワルで、刑務所を出たり入ったりというのが多そうです。
家ではいい子、学校で発散、塾で勉強。そういう使い分けしている子多いのでしょうか?
同窓会の準備しています。中学のときから不良でみんなをいじめていたという人、刑務所で亡くなっていたとわかりショックでした。
生徒が教師を平気で罵るそうです。
それも、勉強のできる子とか、それなりの家庭の子どもだそうです。
親の前ではいい子にしてて、学校で発散、ということでしょうか。
虐待は大きな問題ですが、イジメとイコールで結びつくかどうか。
教師をしている知人の話を聞くと、ほんと大変。
イジメ問題のことについてです。
彼女が言うには、「親の子に対する虐待」がイジメの根底にあるのでは?とのことでした。年々、子への虐待は深刻になってきているということでした。もう、日本に未来はないとも言っていました。おば様も昨日同じことおっしゃっていたような・・・
児童間にイジメがあった場合、以前は教師の指導にも問題があると考えられていたため、見て見ぬふりをする人もいたそうですが、今は、すぐイジメをしている側されている側、双方の家庭に出向くそうです。担任が行ってもラチがあかない場合は校長もその都度出向くそうです。もうへとへとだ、早く定年を迎えたいと言っていました。
繰り返さないためには、事実はどうだったのかという検証をまずしないといけないでしょう。
でも、私が悪うございました、と言ったら、責任取らされて、クビになったり、賠償金を払わないといけない。
罪は問わないといけないけど、上段から責め立てても、あまり意味がない気がします。
心中物は水上勉も書いています。
哀れを感じます。
お母さんが、前に書いてたでしょ。虚実皮膜。芸術で示そうとしている真実は、虚構と真実のはざまにあるみたいな。
例えばある事件を調べても、みんながいうことは、てーんでばらばら。でも事件を通してよーーく考えて人間の真実を追及して感動するもの書いたりゃ芸術。さらにその芸術作品読んでこんな悲劇もう、くりかえしたくないって思わせりゃ、こりゃま、すごいウデ。
この世の名残り、夜も名残り、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、一足づつに消えてゆく、夢の夢こそあはれなれ。
若い男女の心中事件調べて、ちかまっちゃん、何いいたかったんだべ。
でも、くりかえすんだよなぁ、こういうの。芸術だけの問題じゃないもんね。
おっしゃるとおりです。
大津市の中学校の場合、
・中学生が自殺した
・暴行だと思った生徒がいた
というのは事実でしょう。
もっとも、我々はマスコミ報道を通してでしか知り得ません。
ですから、どれが真実かは知りようがないことになります。
ものまねとは特徴を真似ることで、録音したようにまったく同じだったら面白くない。
自分のものまねをするんだったら、自分のしゃべり方のクセを誇張しないと。
ロビン・ウィリアムズが映画の予告編で、日本語でしゃべる真似をしてました。
日本人には面白くも何ともないけど、日本語を知らない外国人には受けるんでしょうね。
大津中学校の関係者が自死・・・そのまで考えたらとても書けないコメントあるみたい・・・
江戸時代に「ものまね」の上手な有名人がいて、みんなから見えないとこで、リクエストとって、ものまねしたんだって。すごくうまくって、拍手喝采!で、本人のものまねをリクエストされたとき、そのまましゃべったら、ブーインブ。これって、どう思う?
大津市の加害者や教師のように、イジメではないと思ってるだけかもしれません。
全くイジメなんてしたことがないとして、クラスでイジメがあったときに問題解決のために何かしたのでしょうか。(いじめている人に注意する、先生に知らせる、ホームルームで取り上げるなど)
ブログにはすでに何百ものコメントがあるのにもかかわらず、たぶん読まれることはないだろう、同じようなコメントをさらに書き込む人の気持ちがわかりません。
中には脅しめいたコメントをする人もいます。
中学校にはマスコミが押しかけているそうですが、これも集団によるイジメですよね。
大津中学校の関係者が自死したら、こうした人たちはどう思うんでしょうか。
正義の立場に立って断罪することは問題の解決から遠ざけることになると思います。
もしも自分の子どもがイジメ加害者になったという視点も大切です。
それにしても「罪をつぐなってまた戻ってくる。その時は同じ高校の仲間なのだから、温かく迎えよう」と生徒に語った校長には感心しました。
同級生のイジメに耐えるのは辛いと思うけど、うちのお母さんは、小学5年の時、先生にいじめられていたっておばあちゃんがいってたよ。毎朝お腹痛くなったんだって、学校行かせないこと真剣に考えたらしい。そのこと、お母さんに聞いたら、忘れたっていっていた。
そういえば、同級生で小学校の先生になった人知ってるけど、給食にチョークの粉入れられたりイスに画びょう置かれたりして学校通うのいやになって、今、お休みしてるみたい。せっかく、希望持って狭き門受かったのに。耳が少しとおい人で先生に受かってみんなの声聞こえるようにって麻酔かけて手術して、そのまま起きてこなかった同級生もいたなぁ・・・泣いちゃったよ。首から上の麻酔は大変みたい・・・どうにもならなかったのかなぁ?もち、裁判なんかしてないけど。同意書もたくさん書いてたみたいだし。
いろいろあるなぁ・・・どうなってんだろ?今の世の中。
いじめられてた子がいじめる側にまわることがあります。
また集団の怖さもあります。
場の雰囲気で「やめよう」とは言えず、エスカレートしていく。
自分がその場にいたらどうしていたか、と考えます。
大津市のイジメのことで、市会議員のブログが炎上したそうです。
まっとうな考えだと私には思えるのですが。
http://megalodon.jp/2012-0712-0007-56/ameblo.jp/masa-furuoya/entry2-11297771390.html
コメントを見ると、これもイジメの一種です。
http://ameblo.jp/masa-furuoya/entry-11286473358.html
ご家族はこんなことは望んでいないと思います。
>お誂えむきさん
私はテレビを見ないので、井上真央も川島海荷も知りません。
『アイシテル―海容―』は図書館にあったので、借りましょう。
答えはたぶんないと思います。
を十回見るべし。
内容はひょっとして知ってるかもしれませんが…
さすれば答えは見つかる。
俺の感想。正直怖いと思った。
あと、俺は川島海荷ちゃん見たさで見たけどね!
いろいろウワサされているでしょ。でも本人は何もしゃべっていない。案外賢い人かも?
大津のこと・・・
関係者でテレビで涙ながして悲しんでる人見たの、演技とはとても思えなかったなぁ・・・
なんのためにイジメるんだろうね。そんなことして何にもいいことないのに。
ところで小さいとき、はないちもんめ、って遊びしたの。あの子が欲しい、あの子じゃわからん・・ってやつ。あの遊びって、案外頭使う。欲しいって、いわれなかった子が、後でいじけたりしたんだ。そうすると、今度はそのいじけた子を使命するように工夫したわけ。みんなで遊ぶ方が楽しいし。
今はみんなぼっち・・・
親としてはお金がほしいからではなく、何があったかを知りたいのが一番です。
ところが、学校、校長、担任は隠します。
埒があかないので、市教委に訴えてもダメ。
仕方なく、裁判となるわけです。
するとお金がからみますから、ますます否定します。
イジメを目の前で見ていた教師は、その時に適切な対応ができなかったことを恥じ、後悔し、自分が見たことを正直に話せばいいと思うのですが、組織の中で生きていくにはそれができないんでしょうね。
大津市の中学校のイジメ事件で、市長や警察が動いたのは、マスコミが取り上げたことが大きいですね。
でも、マスコミがきちんと事実を伝えているかどうかは別問題。
ネットはもっと問題。
PTA会員で意見交換したとき
親ごさんがケンカしたりいじめたりしているお子さんたちのこと、被害者・加害者という表現でお話するんですね。せめて小学校の間くらい、児童に対して加害者・被害者という呼び方はやめてほしいと思い、そう提案しました。それほど、深刻な状況ではなかったので受け入れていただけました。
我が子が高校に通っている時。
なんと下級生がおばぁちゃまを殺める事件が起きてしまったのです。すでにそのことは生徒間にも知れ渡っていたのに、校長先生の生徒に向けてのお達しが、ただ、「マスコミからマイクを向けられても何もしゃべらないように」だったらしいのです。それっきり言わない校長先生に最初は不信感を持ったようです。しかし、その後きちんとこの件について自分の考えを話し、罪をつぐなってまた戻ってくる、その時は同じ高校の仲間なのだから、温かく迎えよう、と語ったらしいのです。その言葉に、とても納得していたようでした。家庭の事情もわからないのに、むやみにマスコミにしゃべらない、このことを全員が守ったこの高校にわが子が入学してよかったと思いました。
夫にこの事件のこと話していたら、そういう噂話するのやめてくれないかな、と言われハッとした覚えがあります。