映画を見ると原作を読みたくなることがある。
アホな映画だと、原作はどれくらいアホなのかと確かめたくなるし、物語に納得のいかない部分があると、どういうことなのか原作で確認したくなる。
ジャプリゾ『長い日曜日』を読んだのは、『ロング・エンゲージメント』が面白かったからである。
『ロング・エンゲージメント』は『アメリ』のジャン・ピエール・ジュネが監督。
ジャン・ピエール・ジュネの作品は物語そのものよりも、話があちこちに飛び、どうでもいい細部に凝っていて、そこが魅力である。
そして、とにかく饒舌。
で、原作はどうなのかが知りたくて読んだわけだが、『長い日曜日』もきわめて饒舌でした。
主人公の家庭のこと(映画とは全然違う)、特に不細工な兄嫁のこととか、娼婦とヒモのこと(映画ではヒモが単なるオッサンで、どうして美人の娼婦があれほどいれこむのかわからない)とか、主人公の婚約者探しとは直接関係のないことがあれこれ細かく書かれていて、先が読めないので、映画を見た人にも十分楽しめる。
オドレイ・トトゥ扮する主人公は全裸でマッサージをしてもらう。
すっぽんぽんになる必然性はないのだが、眼福であります。
その他、感想をいくつか。
『エターナル・サンシャイン』
この二人、結局はまたケンカするんだろうなと思う。
『マニシスト』
体重を30キロも減らして骨と皮になったクリスチャン・ベイルもさることながら、41歳で娼婦役をやって裸になり、肌のたるみを見せつけたジェニファー・ジェイソン・リーも大したもんだと思う。
『アンナとロッテ』
仲良しの双子姉妹が引き裂かれ、妹は金持ちの家に、姉は貧しい農家で働かされるという、昔の少女漫画によくあったようなお話。
『トニー滝谷』
宮沢りえ、ナレーターの西島秀俊は現実から離れたような透明感にぴったりだが、イッセー尾形はこの映画には似合わない。
私はイッセー尾形のファンなので残念。
『コーラス』
『ニュー・シネマ・パラダイス』と同じような導入部で、製作と年をとって有名になった主人公はどちらもジャック・ペラン。
二匹目のドジョウをねらったか。
『陽のあたる場所から』
口を閉ざしてしゃべらない精神病者を演じたディッダ・ヨンスドッティルはアイスランドの詩人。
今年の女優賞はこの人に。
最新の画像[もっと見る]
-
植松聖「人を幸せに生きるための7項目」 3年前
-
植松聖「人を幸せに生きるための7項目」 3年前
-
植松聖「人を幸せに生きるための7項目」 3年前
-
ボー・バーナム『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』 5年前
-
森達也『i -新聞記者ドキュメント-』 5年前
-
日本の自殺 5年前
-
日本の自殺 5年前
-
アメリカの多様性 5年前
-
入管法改正案とカファラ制度 6年前
-
マイケル・モス『フードトラップ』 6年前
>眼福であります。
私は目が丸くなりましたが…。
やはりこの子はセクシー派ではないなと、
確認しましたです。
いやはや、ありがたいことです。