2009年のベスト・テン採点表には、邦画が127本(選考委員は55名)、洋画は130本(選考委員は65名)の映画があげられている。
ここ数年のベスト・テンを調べると、
2005年 邦画(51名)95本 洋画(61名)156本
2006年 邦画(60名)106本 洋画(63名)145本
2007年 邦画(56名)116本 洋画(61名)162本
2008年 邦画(62名)119本 洋画(63名)158本
邦画は選ばれる作品が年々増えているのに対し、今年の洋画はなぜか減少している。
1位の『グラン・トリノ』が412点(2位『母なる証明』は197点)と、多くの票を集めた影響かもしれない。
どんな作品があるのかと見ていくと、『マンマ・ミーアー』は評判がよくなかったのにもかかららず34位。
どうしてかと思ったら、3人だけが投票していて、いずれの1位のため、それで30点。
こんなこともあるんですね。
この3人は女性である。
女性が高評価の映画とか、男が好む映画とかがあるのかもしれない。
得点の男女比を調べてみるのもおもしろそうだが、面倒なのでやめ。
『ダイアナの選択』をベスト・テンに選んだ人がいないのにはがっかり。
ちなみに封切り本数は邦画448本、洋画314本なので、誰も選ばない作品はしょうもないのがほとんどである。
『アバター』もない。
『アバター』は12月26日公開なので2010年まわしということだろうか。
毎年、ええっ、こんなのが、というのがベスト・テンに入る。
2007年1位の『長江哀歌』はただ眠たかったし、2008年だと『エグザイル絆』なんてどこがいいのかと思った。
2009年は『アンナと過ごした4日間』、主人公がいくら悪い人間じゃないとわかっても、あれじゃ嫌われても仕方ない。
2010年のベスト1は早くも『インビクタス』で決まりです。
ニュージーランド戦は力が入りました。
クリント・イーストウッドは「キネマ旬報」ベスト・テン史上、最高の映画監督である。