百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

発芽

2012-07-10 23:58:08 | Weblog
発芽すると、種子の中の成分は一気に変化するという。
例えば、ギャバは発芽玄米の発芽の際に、玄米中のグルタミン酸が酵素の働きでγ-アミノ酪酸に変化し、 白米に含まれる量の約10倍、単なる玄米に含まれる量の約2倍にも増加するという。
種子は別に人たちのために成分を変化させているのではなく、自らの成長のために成分を変化させているわけで、それぞれ変化した成分がその後の生育に様々な影響を与えているのだろう。

薬猟

2012-07-09 20:59:18 | Weblog
「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る (額田王)」「紫のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋ひめやも(大海人皇子)」は668年近江、蒲生野で行われた『薬猟』の時に読まれた歌だと言われている。
『薬猟』とは、男達は鹿の若角(鹿茸・ロクジョウという生薬)を求め、女達は野の薬草を摘む習わしのこと。

グルタミン

2012-07-08 22:59:24 | Weblog
植物は基本的に根から無機態で栄養を吸収するといわれていますが、最近は有機態でも少し吸収できることがわかってきました。
グルタミンを利用すると無機態窒素よりも生育が促進できるというデータもあり、少し調べてみると窒素同化作用は、まずはグルタミンを合成し、次にグルタミン酸、そして別のアミノ酸を次々に合成することから摂り込み易く、アミノ酸合成の工程を一部省略可能にすることから、少し理解出来た気がします。
我々の生活の中ではグルタミン酸は旨味成分として有名ですが、グルタミンとはどういう関係にあるのだろうか?
単純に、グルタミンは人間の小腸の粘膜でグルタミン酸とアンモニアに分解され、グルタミン酸は血液中のアンモニアと結合してグルタミンとなり有害なアンモニアから筋肉などを守ってくれているようです。
しかしグルタミンは健康維持のために意識的に摂取する必要はあるそうだが、グルタミン酸は日常生活で充分摂取している可能性もあり改めて意識する必要はなさそうです。
グルタミンはまだよくわからないことも多いそうですが、摂取することで免疫細胞を増やすことができ、風邪予防になるようで、植物と同様に人間もグルタミンは速効で吸収できるようです。

小暑

2012-07-07 22:35:33 | Weblog
今日は小暑、そして七夕。
まだ梅雨ではあるが、暑さもそろそろ本番を迎える、真夏に対して少し心も身体も準備しておくことが大切な時季の到来ということになる。
今日は曇天と小雨と少し晴れてきたかなぁと思うと黒い雲が何処からともなく現れ、また湿度も高いなぁと感じていたら、夕刻は肌寒い感じがするほど冷え込んだ。なかなか過ごしづらい不快指数の高い1日だった。
七夕の日に夜空に天の川が浮かび上がるのは確率的には約3割だそうだが、実感としてもっと少なそうな気がするというのは新暦の今の頃は丁度本州の真上で梅雨前線が停滞することがありどうしてもありがちになる。
旧暦の七夕なら半分以上の確率で星空が眺められるというのに。

ビワマス

2012-07-06 23:07:53 | Weblog
いま琵琶湖では“ビワマス”が話題になっている。
“ビワマス”は琵琶湖の固有種で、サケ目サケ科で淡水魚、雑食。北海道で有名な“サクラマス”と同じくヤマメの亜種だが、サクラマスは河川で生まれ、海で育ち、また生まれた河川に戻ってくるが、河川で産まれた琵琶湖育ちの彼らは決して大阪湾にまでは赴かない(河川で放たれた稚魚は河川に戻るが、琵琶湖内で放たれた稚魚は戻る河川を捜し求めるという)。一般的には40~50cmだが、全長が70cmを超えることもある。キングサーモンほど油っぽくなく、淡白だがあっさり感がまた美味しいといわれて、いまや料亭だけでなくフランス料理店からの引き合いも多いという。最近、全国各地で地元育ちの鱒が地域ブランドとして取り上げられているが、“ビワマス”にはその中でもトップランナーとして走り続けて欲しい。
ご用命は、地元の水産卸売の(株)北びわこ水産さんまで!!

光合成

2012-07-05 23:45:52 | Weblog
光合成を効率よくするには、葉は大きい方が良いのか、厚い方が良いのか。
光を葉はどう捉え、どういう与え方(あたり方)が良いのか。
照度(照らされている面の明るさ)ではなく光量子束密度(1秒あたり1平方mあたりの光子の数)で光の量を測るわけだが、最適な強さはあるのか。またその時間は。
光エネルギーを吸収する役割を果たすクロロフィルの量を測ることで光合成“力”がみえてくるわけだが、光の与えかた(強ければ良いということではなく)を工夫することでもっとも気持ちの良い生長(単純には炭酸同化作用)を促すパターンがみえてくる気がする。
強い光だとその光を利用するというより、どうも光から身を守り自らを保護するように植物達は動くようだ。人間は日傘をさしたり、日陰で休んだりすることが出来るが、植物達は動けない分、何事に対しても慎重で且つ遠慮がち、謙虚であることであるに我々も学ぶことが必要なのかもしれない。

ほんものの土づくり

2012-07-04 22:21:59 | Weblog
土壌を学び、堆肥を学び、「ほんものの土づくりから始めよう」と、原点に戻ってみえてくるものは・・・。
昔の人は「木を育てれば実が得られるものを、実を求めて木を枯れす」と言ったという。
「作物はいのちの姿」と中嶋常允さんはいう。
「お金をいくらかけても天然の美味しいキュウリはできません。いのちを最高の状態に管理できれば、キュウリの木が最高のキュウリを作ってくれます」
なるほど、単純にそういうことなのだろう。何が根本なのか、右往左往することなく、信じる道を貫くのみ!!

硝酸態窒素

2012-07-03 23:16:25 | Weblog
土壌を学び、堆肥を学び、今一度、「硝酸態窒素」の流れを復習する。
植物体内の硝酸態窒素の濃度は朝と昼と夕方ではそれぞれ異なり、日中、光合成が活発になると糖やビタミンCが合成され、夕方にはそれらの濃度が高まる一方、硝酸は朝から吸収され始め、昼過ぎにはその吸収量は次第に低下、糖度の上昇と共にタンパク質等が合成され、硝酸態窒素の濃度は夕方には更に低くなると推測出来る。
単純に糖→アミノ酸→タンパク質《窒素同化》作用が行われているといえる。

満月

2012-07-02 23:00:17 | Weblog
満月に播種。
新月に定植。
「月と農業」というより「月と植物」の関係は何とも神秘的だ。
当然、「月と地球」も絶妙な関係にあるといい、もし月がなければ
・自転速度は4~8時間程度になる
・地球に生命体が生まれていなかったかもしれない(気候変化が激しくなるため)
・磁力がなくなり、潮の干満がなくなり、多くの生物は影響を受け、火山活動もなくなる
と言われている。

7月1日・閏秒

2012-07-01 23:58:16 | Weblog
7月を迎えた。
今日は「閏秒」といって世界的に時間を1秒調整する・・・
1972年に始まり、今年で25回目を迎えるが、もしかすると最後の「閏秒」になるかもしれないという。
実は、以下の理由で今回を限り廃止にしたいという考え方もあるようで、
・閏秒があるとUTC(協定世界時)は一様の尺度でないので不便。
・調整は手動で行わなければならず、間違いや不整合が起こりやすい。
・時刻システムの乱立につながるうえ、度量衡統一の観念にも反する。等
今日の「閏秒」が最後になるかも。