百姓通信
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「柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺」

この句は正岡子規が松山から上京する途中に立ち寄った法隆寺(奈良県)で詠まれた秋の句だと言われている。

実は正岡子規は奈良の東大寺についても俳句を詠んでおり、『長き夜や初夜の鐘撞く東大寺』『大仏の足もとに寝る夜寒哉』などがその代表とされている。

この法隆寺の句は、漱石の作である「鐘つけば 銀杏ちるなり建長寺」の句への返礼の句と言われてたり、療養中にいろいろ世話になった漱石への御礼の意味があるといわれている。

しかし正岡子規が法隆寺を訪れた日は雨であったという説もあり、この句が実際に詠まれたかどうかについては疑問だとする見解もある。

また正岡子規は奈良を訪れた際には、かなり病状も悪化をしていたと考えられており、実際に法隆寺を訪れることができたかどうかのかという点も疑問視されている。
句のもつ印象とその句の詠まれた状況のギャップがなんとも儚く“深まる秋”が身に染みる。

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