百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

石炭火力発電の今後

2019-12-21 22:13:24 | Weblog
先日のCOP25以降、調べてみると、国内最大の発電事業を展開する商社・丸紅は新規の石炭火力発電所の開発からの撤退を今年の9月に表明している。
丸紅は環境重視は世の流れで、今後は再生エネルギーとガス火力発電が中心になってくる、そう考えるといち早くヒトモノカネをその分野にシフトさせる方が経営としては正しいとしたようだ。
しかし一般的には、現状のように三種の燃料で多様な対応が可能だと例えば石油の取引で「もっと値引きしていただけなければ、今回は石油はやめて、石炭を買います」と売り主に迫り、譲歩を引き出す交渉ができるが、政府が石炭の全廃を決めると、今度は売り主から「この価格で決めておいた方がいいんじゃないの? おたくの国では石炭がもう使えないんだろ?」と足元を見られる可能性が出てくる。安い石炭を使えなくなるだけでなく、それにより石油と天然ガスの価格が引き上がる可能性があるという考え方が根本にあるようだ。中西宏明・経団連会長(日立製作所会長)が「世界で石炭火力が引き続き需要される。レピュテーションリスクがあると断言すべきでない」と述べ、進藤孝生・日本製鉄会長、内山田竹志・トヨタ自動車会長も同調しているというが、そろそろエネルギーを持たない国はどういう生き残る術を持つべきか真摯に考えるべきだ。