百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

出会いと別れ

2007-04-09 23:58:31 | 季節
季節の変わり目というか、三月、四月には『出会い』と『別れ』がつきもの。別れるからまた出会いがあったり、出会いがあるからまた別れもある。
人間とは、いろいろな人と関係を持つことで、様々な考え方や感じ方を学び、成長し、変化することが出来ると考えると、『出会い』もあって『別れ』もあるこの時期は、自己変革の大きなチャンスなのかもしれない。
『出会い』は心地よい緊張を与え、『別れ』は少しばかりの後悔と楽しい思い出を残してくれる。
百姓は孤独なもので、意識的に人間関係を拡げようとしない限り、自分の世界に浸っていることが可能である。孤独が好きな人も居るが、孤独が故に自己中心的になり排他的になるともう自分の世界から逃れられなくなる危険をはらむ。
百姓でも、意識的に対外に関係を持ち、常に学ぶ努力をしておられる方もおられる。そういう方と話をすると、「いろいろな方の立場になり、それぞれの人の立場から自己(農業)を見つめなおしてみると今後の百姓のあるべき姿が見えてくる」といわれる。
そういえば、経営者の方と話をすると、そういう話をしてくださる方も多く、百姓もある意味では、経営者(自営業者)ゆえ、そういう感覚を一方では持たなければならず、そうかといってそういう感覚だけではなく、自然と共に生きていく共生の精神も持ち合わせなければならない。そう考えると、経営者であり、共生者であり、ある意味では職人でもある百姓はなかなか誰にでも出来る仕事?!ではないのかもしれない。