百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

黄砂

2007-04-02 21:28:05 | 環境
今日は、なかなかすごい黄砂だった。2月から4月にかけてピークを迎えるといわれている黄砂ゆえ、ある程度は頷けるものの、こんなにすごい黄砂だと、洗濯物が干せないだけでなく、マスクででもしないとなんだか変な空気を吸ってしまっているような気にさえなってくる。
黄砂は中国大陸の砂漠(ゴビ、タクラマカン、高度高原)から舞ってくることは良く知られているが、環境視点で酸性雨や温暖化と、どう関連しているかについては、まだまだ良くわかっていないのが現実のようだ。
例えば、酸性雨を黄砂で中和するという話がある。酸性雨は土壌を酸性化するが、黄砂は化学組成的には CaCO3(炭酸カルシウム)を10%以上含み、アルカリ性であり、酸性とアルカリ性で中性?!となるのでは…という話があったり、地球規模の温暖化が原因で、低気圧の発生地域が北方へ移動し、3~4月にもかかわらず、初夏に近い位置で低気圧が発生するようになってしまったため、東アジアからの黄砂が急増しているのではという話もある。
従来は、乾いた砂が、春になって、中国北西部に多く発生する低気圧の上昇気流によって数千メートル空高くまで舞い上がり、今度は、上空を吹く偏西風によって、東シナ海を超え、約4,000キロの道程を経て、日本へ飛来する、大変幻想的なものだったはずなのに、・・・現実は、農地の無秩序な開墾や家畜の過放牧,森林の乱伐等が主な原因で黄砂を激増させているという。大変、残念!!