さて、8月後半は、為替の軟調相場が株にも伝染して、全体に調整模様に終始した。その上、世の中では、そろそろ次の大ショックが来るというような言説も増えてきた。しかしながら、私もここでいろいろ書いているようにたしかに基本的経済の基盤にはまったく回復の目はないものの、といって、ここですぐに崩れるような兆候もまだ見られない。様々な材料もすでに語り尽くされたものばかりだ。多くの場合、本当のクライシスは予想外のところから発生するものだ。
テクニカル的にはこの調整をこなして9月は二段構えでの上昇に移るような感じだ。ドル円で言うと、まず明日の月曜日から数日間、長くて来週初めまでの上昇、そしてそこからの若干の下落、そして下旬から10月の上旬にかけての上昇という形で、二段で上げて行くと見ている。当然、株式市場も回復を見せ、大きく上昇するだろう。
株価の長期チャートを見れば、この8月の調整は極めて小さなものであり、疑心暗鬼によって大きなものに見えているだけとも言える。円高についても同様だ。9月から10月のおおきな上昇を逃さないよう慎重にトレードしていきたいと思う。
もちろん、その後の大崩落への備えは怠らってはならない。ショートのタイミングも慎重に計算していきたい。
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