ドルインデクスが下抜けすると同時に、金が1000ドル突破するという、ドル売り、金買いポジションにとってはまさに最高の状況が出現した。ここまでの金の上昇をドル安の先取りと見ていたわけだが、今のところその見方の正しさが証明された格好だ。原因としては、とりあえず、景気回復期待のドル売りに、ドルの先行き懸念によるドル売りが重なったものということで解釈している。
この後もドルインデクスの下げと金の上げを阻む要素は、利食いくらいしかないので、今後も上げ下げしつつも、方向性は変わらないだろう。ユーロドル1.46、豪ドル0.88、金1050から1100あたりを目標に9月から10月初旬は動いていくだろう。ただし、株の暴落と同時にドルインデクスが大反転してドルが暴騰するという見方は前から変わっていない。ドル売りポジションはあと一月ちょっとで終わりである。その時の金についてはまだ決めていないが、一旦はCFDは半分くらいの大きさのポジションに手じまう予定でいる。金が若干の調整を経たところを見計らってポジション増加するという段取りだ。
さて、最後の課題である円の動向であるが、これは、今日の段階ではまだ決定的方向性は見えていない。ドル円のチャートは短いスパンの足から買い転換になっているように見えるが、日足以上ははっきりしていない。円インデクスもNYではやや高くはじまっており、まだ円安とは言い難い。ただ、これだけのドル安にもかかわらずドル円が91.70の前回の安値を割っていないのはそれなりに意味のあることだ。ぎりぎりで、円安への方向性が保たれていると考えている。この後のNY市場を観察していきたい。
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