私がスイング用の予測の主力としているのが、通貨のインデクス分析である。これはストックチャートのサイトにあるもので、ドルインデクスと同様に、主要通貨のペアの動きから、重要ペアに加重をしつつ、各通貨の相対的な強さを数値化したものである。私は、それをP&Fチャートにして見ている。これはかなり明確に各通貨の特性が出るので、それほど大きく見方を誤ることはない。たとえば、次の画像は、ユーロインデクスとポンドインデクスの日足チャートである。
(ユーロインデクス)
(ポンドインデクス)
このように明らかにその姿は異なっている。ユーロは、三角保ち合いが上方にブレークしてまだ伸びている。P&Fの計算値ではまだ上方への余裕はあると見える。それに対してポンドは上方にブレークしたが途中で停滞しており、今は逆に下方へダブルトップの形になっていて今にも下方ブレークしそうである(まだ未定。ちなみにチャート中の赤い数字は月末の区切り。)いずれにせよ、ユーロの上方への志向と、ポンドの停滞感は明白であり、ここで少なくともポンドのロングはスイングでは不可能である。
他にも、ユーロは2001年から基本上昇トレンドであるとか、ポンドも上昇していたが2008年から下降トレンドに変わったとか、大局がひじょうに明確にパターンとして見えるのがこの分析の特徴だ。これを見る限り、長期ではユーロは買い、ポンドは売りで、数年単位のトレードで負けることはないだろう。
これらは生のペアからも読み取れなくはないが、これほど明確には出てこない。特にP&Fにしたときに、インデクス分析はひじょうに効果があると考えている。ストックチャートのサイトは通常の利用にはまったく無料である。すべてのインデクスへのリンクはここのブックマークにおいてあるので興味ある方はぜひご覧いただきたい。なお、有料会員になるとさらに長いスパンのデータを見たり、分足を見たりできるので、自分はエクストラ会員となっている。
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