FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



ドル円の短期の動向が極めて読みにくい。ドルと円のインデクスの割り算から見ても、そろそろ行きすぎ領域と見られるが、なにしろ昨日のエントリーのように、雰囲気は明らかに下をめざしている。(画像はドルインデクス÷円インデクスのP&Fである。保ち合いから下にブレークしているが、かなり下に垂れてきている。が、ここで必ず止まるという形とは言えない。もう少し先もありうるだろう。)ここは決着が着くまではムリしないで様子見に徹するほうがよさそうだ。ただ、ずるずると80円コースがある可能性もあるのが悩ましい。とにかく戻り売りを主体としていけばそんなに失敗することはなかろう。
 
原油がP&Fで下落シグナルが出ており、ポンドも下方への志向が強いことから、資源系商品はしばらく軟調になることは間違いない。ヘッジファンドが11月決算のところが多いとのことであり、10月前半までは下げでの利益を図ってくる可能性がある。株についても同様だ。商品・株の軟調相場はしばらく継続すると見ている。こちらも、ドル安が復帰してくるまでは、しばらく様子見していくのが賢明だ。金についてもまだもう少し下はあるのではないか。P&Fチャートからは最低限965ドルという値を想定できる(底のトレンドライン)。CFDでのロングホールドの場合は、レバレッジには注意したい。
 
来週初めはまずはドル円の出方を確かめていきたい。88円を割り、87円を目指す方向に行けばショートしていくしかない。



コメント ( 6 ) | Trackback ( )




私がスイング用の予測の主力としているのが、通貨のインデクス分析である。これはストックチャートのサイトにあるもので、ドルインデクスと同様に、主要通貨のペアの動きから、重要ペアに加重をしつつ、各通貨の相対的な強さを数値化したものである。私は、それをP&Fチャートにして見ている。これはかなり明確に各通貨の特性が出るので、それほど大きく見方を誤ることはない。たとえば、次の画像は、ユーロインデクスとポンドインデクスの日足チャートである。

(ユーロインデクス)

(ポンドインデクス)

このように明らかにその姿は異なっている。ユーロは、三角保ち合いが上方にブレークしてまだ伸びている。P&Fの計算値ではまだ上方への余裕はあると見える。それに対してポンドは上方にブレークしたが途中で停滞しており、今は逆に下方へダブルトップの形になっていて今にも下方ブレークしそうである(まだ未定。ちなみにチャート中の赤い数字は月末の区切り。)いずれにせよ、ユーロの上方への志向と、ポンドの停滞感は明白であり、ここで少なくともポンドのロングはスイングでは不可能である。

他にも、ユーロは2001年から基本上昇トレンドであるとか、ポンドも上昇していたが2008年から下降トレンドに変わったとか、大局がひじょうに明確にパターンとして見えるのがこの分析の特徴だ。これを見る限り、長期ではユーロは買い、ポンドは売りで、数年単位のトレードで負けることはないだろう。

これらは生のペアからも読み取れなくはないが、これほど明確には出てこない。特にP&Fにしたときに、インデクス分析はひじょうに効果があると考えている。ストックチャートのサイトは通常の利用にはまったく無料である。すべてのインデクスへのリンクはここのブックマークにおいてあるので興味ある方はぜひご覧いただきたい。なお、有料会員になるとさらに長いスパンのデータを見たり、分足を見たりできるので、自分はエクストラ会員となっている。




コメント ( 7 ) | Trackback ( )