FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



画像はP&Fによる金の日足であるが、緑で囲んだ部分に注目されたい。前回がそうだったのだが、900ドルから1000ドルまでは二段階の垂直上げによっており、960と980で一時停滞していた。今回もまったく同じ動きになっており、985を上抜けば、今回も1000ドルに到達するだろう。今週末か来週前半には可能になると見ている。

前回はその後、ごらんのように900ドルまで一気の下落となり低落したのであるが、今回はレバレッジも低く、実需もあるのでおそらく前回のようなことはないと思われる。若干の停滞はあってもさらに上の未踏の地を目指してゆくと思うのである。


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為替相場は雇用統計を前に神経質な動きとなっている。予想では、ドル円が大きく上に跳ねてそして来週から下落に向かうと見ている。ドル安も継続だろう。基本は、軽くドル円ショートと、ユーロドルロングとしているが、本格稼働は来週からとしたい。

さて、このエントリーは、当面のことではなく、この先の話題だ。PIMCO(米国最大の債券取り扱い業者)の会長のビルグロスが21日に述べた、米国がそのうちAAAを失い、その時にはドルからの逃避が起きるだろうという予測(英文)があちこちで波紋を広げている。みなが感じていることだが、超大物が公然と予測したことの意義は大きい。

その発言のポイントとして、AAAが失われる数値的メドをあげていることに特に注目したい。

(引用)

While U.S. marketable debt is at about 45 percent of GDP, annual deficits of 10 percent will push the amount to 100 percent within five years, a level that rating companies and markets view as a “point of no return,” he wrote.

(グロスの言うには)米国の負債はGDPの45パーセントに達しているが、現在の年10パーセントの負債の増加ペースによれば、5年のうちにGDPの100パーセントに達するだろう。それは、格付け会社や市場が、彼が前に述べた「もう戻れないポイント」と見なすレベルである。

(引用終わり)

ということで、グロスの見方ではGDPの100パーセントをクリティカルポイントとして、そこに達する数年後が危ないとしている。これは非常に慎重な見方であるが、極めて重要な指摘だ。今すぐにAAAを失うかのようなことを述べているサイトもあるが、それはあり得ない話だ。米国のAAA格付けを失うことはとんでもないアルマゲドンを引き起こす可能性がある。しかし、このペースでは数年後には危険領域に達し、市場参加者すべてがそれを認識するというのだ。
 
ドル円のサイクル分析では2011年秋にドル円は最低になると多くのサイクル分析者が述べている。やはり、今から数年後、2011年秋から2012年あたりが、ドル危機が本格的になるところであろうと考えていいのではないか。それまでは基本ドル安が進行して、ドル危機と同時に金が暴騰するというのが現在の予想である。





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