日銀の内田副総裁による、危ない時は利上げしないというような趣旨の火消し発言で、一気にリスクオンとなった。株上げ、ドル円上げ。ドル円の動きは一度148円近くまで行って、内田会見後に一度押したが、また上がっている。この動きだと148円を超えると150円近くまでの戻りはあるかもしれない。ただ、全体としてのドル円は、吉田氏の言う52週MAの割り込みその他から、まだしばらく下を向いているというシナリオはそのままである。戻りがそのまま円安に移行するとは考えにくい。円安になるとしても、再度の大きな押しがあってからだろう。近いうちに一度140円を割る局面は避けられないものと考えている。
黒田総裁の時代は、ほとんど動かなかったドル円が、毎日1円以上動くのは壮観である。それにしても、今日の内田発言じゃないが、このところの金融当局の市場との対話不足はひどかった。今頃反省しても遅い。植田総裁のストレート過ぎる発言や、特に、神田財務官のようにわざと市場の裏をかいてCPIの直後に介入し、市場心理を撹乱する手法をとるのは、「対話拒否」と言ってもいい。円安という現象だけを見て、それを解決しようとする局所解的考え方が、その後大きく後を引いていくことになると思う。
ようやくお盆が近くなって、やや仕事が楽になり、昼間もトレードできる時間が増えてきた。今日は軽く戻り売りをやっていたが、内田発言で、頓死。すぐに、ドテンロングとした。しばらくはドル円の戻りに沿って基本ロング中心で動かしていくつもりだ。次の下げがあると思うので、うまく切り換えていきたい。
裏を返せば、日銀の焦りでしょうね。
あまりのポンコツぶりに、元祖ポンコツパウエルさんも驚いたことでしょう。
植田さんの存在感ゼロへ。
140円割ることもなかなか難しそう。
とんでもない動きでしたね。しかし、間違いなくこの「混乱」の元凶は、神田氏だと思います。大蔵省的パターナリズムで、国民全部の面倒を見るという建前で、自分勝手なことをしてくれます。
それに日銀も振り回されました。また内田氏が自分でやらずに、御神輿に植田を担いでいるのも混乱の元です。
為替は、しばらくは140と150の間で上下しそうな感じです。
なるほど、たしかにサイクルがあっていますね。だとしたら、円高転換の可能性も高くなるかもしれません。
このチャートなかなか良いので、今後も活用したいと思います。PC版サイト左のリンク集の一番下に入れておきました。
なお、モルガンスタンレーだったかは、70%巻き戻したというレポートを出しているようです。ですので、巻き戻しの幅については、いろいろあるようですね。ロイターでは5割巻き戻したといっていました。