＃末尾に訂正あり
金CFDについての問い合わせがいくつかあったのでお答えしておこう。なお、短い経験なので誤りがあったらお教えください。
まず、リスクであるが、なんといっても業者リスクが一番大きい。CFDはデリバティブの最たるものであり、米国債デフォルトなどいう事態があればどうなるかわからない。CMCは資金の保全の保障もないので、そのあたりはまったく不透明である。それが心配な方にはお勧めできない。失ってもいい資金だけでやるのがいいだろう。その他、流動性リスクなどもあるが、まあ、そのあたりは金の市場はそれなりにあるので大丈夫と思う。個人的には、国際金融体制崩壊というようなことは避けられたと感じている。
さて、実際のポジションの作り方であるが、前に書いたように10オンス単位のポジションとなるので、1ポジションに証拠金27000円、そして急な価格変動が50ドルとするとその糊代として、10オンスで10倍だから500ドル、つまり約5万円の余裕ということで、1ポジションに最低8万円はかかると思う。なお、買ったのは８月限月の先物金であるが、前にも書いたようにどこかのポイントで次の限月のものに自動的に買い換えられるので限月での精算は存在しない。これは商品先物の金よりも楽である。長期投機ができるというCFDの最大のメリットのひとつである。
自動ロスカット（ポジションの精算）は損失が証拠金に8割食い込んだところ、つまり1ポジション残金5000円で働くが、それではまったく手持ち資金を使い果たしてしまうのできびしい。1日で100ドル動く時もないではないので、余裕を見込むなら1ポジションに本当は10万円程度は欲しいところである。つまり実質レバレッジ9倍から10倍というところだろうか。
私の場合、数日前に950ドルで買ったポジションは現在985ドルとなっており、35ドルの上昇で、10オンスだから350ドルの利益となっている。CMCの場合は毎日値洗いされるため、含み益ではなく、証拠金が350ドル増えた形となって口座に計上されている。証拠金3万だけで始めたとすれば、原資2倍であり、さすがにレバレッジ取引である。当然、この増えた分の証拠金で次のポジションをとることもできる。しかし、あまり調子にのってそれをやっていると、急な押し目でロスカットとなるので、1ポジ標準10万円、思い切りレバをかけても5万円は堅持しておきたいところだ。（デイトレでは別であるが、金CFDでのデイトレはスプレッドが１枚あたり4ドルあることからあまり得策ではないと思う。）
で、レバレッジをかけた買い一般に言えることだが、押し目（値段が下降したところ）での追加買いが基本であろう。そして上げ幅がかなりあって、証拠金が増加したところで次の押し目を待つ形となる。今回だと1000ドルをつけて、そこからさらに上昇するか、あるいは押し目があるかだが、いずれにせよ、いったんの押し目をつけるまでは大きく買わないのが無難だろう。980ドルくらいまでの押し目の可能性は絶無ではない。余裕があれば押し目でさらに証拠金を入金するのもよい。
私見ではこのあと数年は金の上昇は継続すると思う。だから、着実に押し目買いでポジションを増やしてゆけば、大きな果実を得られると確信している。問題は引き時だけだが、これは近付いてゆかないとわからない。じっくりと検討してゆきたい。
ただ、相場は魔物。急激な反転があった時に追加入金できる、あるいは、損失カットしてポジションを縮小することなどに耐えられる資金量をたえず計算しておきたいものである。
#コメントで、貴金属の場合は証拠金10パーセントであるというご指摘がありました。またオンライン取引で口座ミニマム200ドルという制限もあるそうです。枚数が少ない時には問題となるのでご注意下さい。ご指摘ありがとうございます。
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