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1967年のポップス㊶「デイ・ドリーム・ビリーバー」「カドリー・トイ」

 

 

 永遠のポップス名曲、モンキーズ(Monkees)の"デイドリーム・ビリーバー(Daydream Believer)"です。キングストン・トリオ(Kingston Trio)の元メンバーでシンガー・ソング・ライターのジョン・スチュアート(John Stewart)の作品で、アレンジはジャズ・トランペット奏者ショーティー・ロジャース(Shoty Rogers)です。米国では1967年10月にリリースされ、全米1位にランクされました。1968年にリリースされたアルバム「The Birds,the Bees & the Monkees」に収録されています。1980年には日本でコダックのテレビCMに"デイドリーム・ビリーバー"が使われ、TBSで「モンキーズ・ショー」が再放送され、10代の女性を中心にリヴァイバル・ブームが起きました。

 UPしたのは「The oficial Music  Video」からです。ヴォーカルのデイビー・ジョーンズ(Davy Jones)を中心にピーター・トーク(Peter Tork)、マイク・ネスミス(Michael Nesith)、ミッキー・ドレンツ(Micky Dolentz)がギター、ピアノなどを楽しそうに演奏している映像を観ると、曲の良さも加わり幸福な気持ちになります。1967年後半からロックの時代になり、モンキーズのようなアイドル・ポップ・グループは過小評価されましたが、50年以上経っても"デイドリーム・ビリーバー"はポップスの名曲として多くの人に愛されています。

 TBS「今週のベスト10」では1967年12月10日に19位で初登場、1968年1月21日、28日、2月4日、11日に最高位3位にランク、3月10日13位までランクされました。文化放送「オール・ジャパン・ポップ20」では1967年12月17日に19位で初登場、1968年1月21日、28位、2月4日に最高位2位、3月3日16位までランクされました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では1967年74位、1968年32位に選ばれています。

 

 

 

 モンキーズの"カドリー・トイ(Cuddly Toy)"です。デイビー・ジョーンズのヴォーカルで、1967年10月にリリースされたアルバ「Pisces,Aquarius,Capricorn & Jones Ltd」に収録されています。ハリー・ニルソン(Harry NIlsson)の作品で、デビュー・アルバム「Pandemonium Shadow Show」(1967年)でニルソン自身歌っています。初期ニルソンのノスタルジック・ポップ路線のナンバーです。

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1967年のポップス ㊵ モンキーズ「アイム・ア・ビリーバー」「When Love Comes Knockin' (At Your Door)」

 

 

 モンキーズ(Monkees)の2枚目のシングル、"アイム・ア・ビリーバー(I'm A Believer)"です。ニール・ダイアモンド(Neil Diamond)の作品で、プロデユースはジェフ・バリー(Jeff Barry)、リード・ヴォーカルはミッキー・ドレンツです。

 1966年10月にリリースされ、米国・英国・カナダ・ドイつ・オーストラリアなど世界の多くの国で1位にランクされる大ヒットになりました。1967年1月にリリースされたセカンド・アルバム「More of Monkees」に収録されています。

 .日本ではTBS「今週のベスト10」では1967年1月29日に17位で初登場、3月19日に5位にランクされました。文化放送「9500万人のポピュラーリクエスト」では2月2日に21位で初登場、3月2日に最高位3位、4月6日14位までランクされました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では、1967年年間チャートで36位に選ばれています。   

 

 

 

 モンキーズのアルバム「More of Monkees」から、"When Loves Comes Knokin'(At Your Door)です。ニール・セダカ(Neil Sedaka)とキョロル・ベイヤー・セイガー(Carol Bayer SAger)の作品です。ニール・セダカらしいロマンティックな温かいメロディーで、デイビー・ジョーンズの優しいヴォーカルがピッタリです。

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1966年のポップス ㉗ モンキーズ「恋の終列車」「モンキーズのテーマ」

 

 

 モンキーズのデビュー・ヒット曲”恋の終列車(Last Train to Crarksville)”です。作詞・作曲はトミー・ヴォイスとボビー・ハートです。モンキーズはテレビ・シリーズとレコーディング企画のためのオーディションによって選ばれた、デイビー・ジョーンズ(Vocal)、マイク・ネスミス(Bass,Vocal)、ミッキー・ドレンツ(Drum,Vocals)、ピーター・トーク(Guiter)からなる4人組のポップ・グループです。テレビ番組「The Monkees Show」は1966~68年まで米国だけでなく日本でも放映されました。

 ファースト・アルバム「The Monkees」は1966年10月にリリースされ、全米・全英1位にランクされる大ヒットになりました。プロデュースはトミー・ヴォイス(Tommy Voice)とボビー・ハート(Bobby Hart)を中心に一部はマイク・ネスミによって行われました。アルバム中"自由になりたい(I Wanna Be Free)"など6曲がボイス・アンド・ハートの作品で、他6曲はゲリー・ゴフィン、キャロル・キング(Gerry Goffin, Carole King)、マイク・ネスミス、デヴィッド・ゲイツDavid Gates)の作品です

 ”恋の終列車(Last Train to Crarksville)”は1966年8月にリリースされ、ビルボードで1位にランク、1966年の年間チャートでも6位にランクされました。日本ではTBS「今週のベスト10」で11月6日に20位で初登場、12月11日に最高位3位、1967年3月5日17位までランクされました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では1966年年間チャートで37位、1967年年間チャートで30位に選ばれています。

 

 

 

 

 テレビ番組「ザ・モンキーズ・ショー」のタイトル・ソング、”モンキーズのテーマ(Theme from) The monkees)”です。ボイス・アンド・ハート(Tommy Voice&Bobby Hart)の作品です。米国ではシングル盤はリリースされず、日本、オーストラリア、メキシコなどの国でリリースされヒットしました。

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1967年のポップス㊶「ミニ・ミニ・ロック」グーシーズ、木の実ナナ

 

 

 グーシーズ(Goosies)の"ミニ・ミニ・ロック(Minimini Rock)"、テープ操作を取り入れたコミカルでユーモラスなナンバーです。グーシーズはドイツのグループで一応メンバー名はあるものの、スタジオ・ミュージシャンで編成されていたと言われています。ミニ・スカートの流行に便乗して制作されたグーシーズ唯一のヒット曲です。

 TBS「今週のベスト10」で6月25日に18位で初登場、7月23日と30日に1位。10月15日16位までランクされました。文化放送「オール・ジャパン・ポップ20」では7月8日に18位で初登場、8月13日と8月20日に1位、9月14日11位までランクされました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では1967年年間チャートで9位に選ばれています。

 

 

 

 木の実ナナでグーシーズの"ミニ・ミニ・ロック"です。グーシーズと同じで、テープ操作を使って面白い声にしています。"ママのスカートはさみでちょんぎっちゃた"のフレーズが印象的で、”最後に”恥ずかしい”と言うのも、まだミニスカートが流行りだした頃なので可愛らしいです。

 

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1967年のポップス ㊵ 口笛ジャック「口笛天国」

 

 

 口笛ジャック(Whistling Jack Smith)の"口笛天国(I Was Kaiser Bill's Batman"です。全曲口笛のアンサンブルで構成されているノヴェルティー・ソング(コミック・ソング、ユーモラスな)曲です。

 英国の作曲家、ロジャー・クック(Roger Cook)、ロジャー・グリーナウェイ(Roger Greenaway)が作曲し。スタジオ・ミュージシャンとマイク・サマーズ・シンガーズ(Mike Sammers Singers)によってレコーディングされました。マイク・サマーズ・シンガーズのトランぺッター・歌手のジョン・オニール(John O'neil)が口笛を吹いています。テレビの音楽番組には、俳優のコビーウェルズが口笛ジャック(Whistling Jack Smith)として出演しました。

 英国では1967年3月に最高位5位を記録、12週間にわたってヒット・チャートにランクされました。日本ではTBS「今週のベスト10」で6月4日に15位で初登場、7月16位に1位。8月16日16位までランクされました。文化放送「オール・ジャパン・ポップ20」では6月8日に初登場19位、7月23日と8月6日に1位、8月22日9位までランクされました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では1967年年間チャートで22位に選ばれています。

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1969年のポップス ㊳ ホリーズ「兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)」

 

 

 ホリーズ(Hollies)はグラハム・ナッシュGraham Nash)脱退後、テリー・シルヴェスター(Terry Sylvester)をメンバーに加え、"ごめんねスザンヌ(Sorry Suzanne)"を1969年2月にリリース、全英3位にランクされました。続くシングル"兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)"も全英3位、全米7位にランクされるヒットになりましたが、日本では残念ながらヒットしませんでした。 作曲はボビ・ースコット(Bobby Scott)、作詞はボブ・ラッセルBob Russel)です。

 ボビ・ースコットは米国の演奏家(ピアノ・ヴィヴラフォン、弦楽器など)・歌手・作曲家で、1955年にアルバム「The Compositions of Bobby Scott」でデビュー、1955年~60年代に13枚のジャズ系のアルバムをリリースしています。自身のアルバム「ROBERT WILLIAM SCOTT」(1970年)で"兄弟の誓い(HE Ain't Heavy He's My Brother)"を歌っています。

 アレンジが素晴らしいホリーズの"兄弟の誓い"です。哀愁を帯びたイントロのハーモニカ、アラン・クラークのヴォーカルに美しいコーラスとストリングスが加わり、クライマックスまで歌詞の良さも相まって感動してしまいます。1988年にはリヴァイバル・ヒットし、全英1位にランクされました。

 "兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)"はホリーズ以外にニール・ダイアモンド(Neil Diamond)、ダニー・ハサウェイ(Donny Hatherway)、オリヴィア・ニュートン・ジョンOlivia Newton-John)、ビル・メドレイ(Bill Medley)などがレコーディングしています。

 

 

 ホリーズの"兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)"はメロディー・アレンジだけでなく、ボブ・ラッセルの歌詞も胸を打ちます。My Brotherという言葉は実の兄弟だけでなく、他者、弱き者をも含めていて、それらの人達に対する思いやり、愛を歌っています。英語の歌詞付の画像をUPします。

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1974年~の洋楽 ③ ジョージィ・フェイム「デイライト(Day Light)」

 

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 ジョージィ・フェイム(Georgie Fame)はジャズとソウルを自身の音楽のバックボーンにしているために、1970年代からのロックの時代には合わなくなり、不遇の時代が続きました。1980年代後半のクラブ・ジャズ系の音楽の人気によって再評価され、1990年代からはジャズやソウルをベースにしたアルバムをコンスタントにリリースしています。

 1970年代はアルバム「Seventh Son」(1970年)「Goind Home」(1971年)の2枚は英のみリリース、「Fame and Price Together」(1971年)「All Me Own Work」(1972年)「Georgie Fame」(1974年)「Right Now」「That' What Friends Are  For」.(1979年)をリリースしましたが、チャート・インしませんでした。特にアイランド(Island)レコードから「Georgie Fame」をリリースした後は、1974年から1977年まではアイランドから5枚のシングル盤を発売しただけです。

 UPした曲はアイランドから5枚目のシングル盤で、LP未収録の"デイライト(Daylight)"です。オリジナルは黒人歌手ボビー・ウーマック(Bobby Woomack)で、アルバム「Safety Zone」(1975年)に収録されています。

 ジョージィ・フェイムは小粋に歌っていて、ソウルフルでポップという彼の一番良い面が発揮されている素晴らしいナンバーです。ヒットしなかったのが惜しいです。

 

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ニール・ヘフティ ⑪ フォー・フレシュメン「リル・ダーリン」、ジョージィ・フェイム「ガール・トーク」

 

 

 米国のジャズ・コーラス・グループ、フォー・フレシュメン(The Four Freshmen)のアルバム「The Swingers 12 Favorites By Four Freshmen 」(1963年)からニール・ヘフティ作曲の"リル・ダーリン(LIl' Darlin)”です。アレンジはビル・ホールマン(Bill Holeman)で、フォー・フレシュメンは歌詞なしでスキャットで歌っています。このアルバムは米国では再発されないままで、日本で1982年に東芝レコードからLPが発売されています。

  フォー・フレシュメンは1948年に大学の音楽仲間4人で結成され、メンバー全員がギター、べース、ドラム、ピアノ、ホーン楽器を演奏できます。1952年に"It's a Blue World"がヒットし、ファースト・アルバム「Voice in Modern」をリリース。オープン・ハーモニーの素晴らしさで、屈指のジャズ・コーラス・グループとして1950年代に人気を博しました。

 

 

 

 

 ジョージィ・フェイム(Georgie Fame)のアルバム「Georgie Does His  Thing with Strings」(1969年)から、ニール・ヘフティ作曲の"ガール(・トーク(Girl Talk)"です。

 ジョージィ・フェイムは英国の歌手、オルガンに・ピアノなどのキーボード奏者で、黒人音楽・ジャズに影響を受けています。1960年代には"Yea,Yea)"(1964年),"Get Away"(1966年)."The Ballad of Bonnie and Clyde"(1967年)の3曲が全英1位にランクされるヒットになりました。

 1969年はロックの時代になっているのに、ストリングスをバックにスタンダード・ナンバーやポップスのヒット曲を歌うアルバム「Georgie Does His  Thing with Strings」をリリースするとは、ジョージィ・フェイムはロックの人ではないことを示してしていると思います。アルバム「Sound Venture」(1966年)ではニールヘ・フティの"LI'l Darlin","Little Ponny"をレコーディングしています。

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アントニオ・カルロス・ジョビン (53)「メディテイション」エウミール・デオダート、ブロッサム・ディアリー

 

 

 1970年代以降"ツァラストラは語り"きなど多くのヒット曲、ベスト・セラー・アルバムをリリースしたエウミール・デオダート(Eumir Deodato)(1943年~)の記念すべきデビュー・アルバム「Inutil Paisagem」(1964年)から"メディテイション(Meditacao)"です。「Inutil Paisagem」は彼が尊敬するアントニオ・カルロス・ジョビンの作品集で、ジョビンがアルバムの解説を書いています。

 

  

 

 永遠のカマトト・ヴォーカリスト、ブロッサム・ディアリー(Blossom Dearie)が、英国のFONTANAレコードに録音した3枚目のアルバム「Soon It"s Gonna Rain」(1967年)から"メディテイション"です。

 ブロッサム・ディアリーといえば少女のような可愛い声だけ取り上げる人もいますが、ジャズ・ミュージシャンとして一流で、ピアノとヴォーカルも上手くスウィング感もあります。1950年代にチャーリー・パーカーー(Charly Parker)、ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)など超一流ジャズ・ミュージシャンのアルバムを録音していたノーマン・グランツ(Norman Granz)のVerveレーベルで、アルバムを何枚も録音していることからもそのことが分かります。

 

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アントニオ・カルロス・ジョビン (52)「メディテーション」アストラッド・ジルベルト、ジョニー・ソマーズ

 

 

 ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)がローリンド・アルメイダ(Laurindo Almeida)と共演したアルバム「Softly the Brazilian Sounds」(1965年)から"メディテーション(Meditacao)"です。

 ジョニー・ソマーズはポップス歌手として"内気なジョニー" "ワン・ボーイ""すてきなメモリー"などのヒット曲もありますが、ファースト・アルバム「Positively the Most」(1960年)はアート・ペッパなどが参加したジャズ・ヴォールでした。もともとジャズも歌える実力派なので、「Softly the Brazilian Sounds」もローリンド・アルメイダの編曲とジョニー・ソマーズのややハスキーでソフトなヴォーカルが素晴らしい第一級のボサノヴァ・アルバムに仕上がっています。

 

 

 

 アストラッド・ジルベルト(Astrad Girbert)のファースト・アルバム「The AStrd Gilbert」(1965年)から"メディテーション(Meditacao)"です.。

 このアルバムはドリヴァル・カイミ"Dorival Caymmi)の"...and Roses and Roses"以外はジョビンの曲で「アントニオ・カルロス・ジョビン集」と言って良い内容です。アレンジがジャズ畑のマーティー・ペイチMarty Paich)で、ボサノヴァのつぼを押さえた美しいアレンジです。

 

 

 

 

 

 

 

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