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アルバム「リー・コニッツ with ウォーン・マーシュ」より “Topsy” ”There Will Never Be Another You”

 

 

 アルト・サックスのリー・コニッツ(Lee Konitz)とテナ・ーサックスのウォーン・マーシュ(Warne Marsh)は、1940年代後半にレニー・トリスターノ・セクステットに参加しました。レニー・トリスターノ(Lennie Tristano)はクール・ジャズの先駆者であり、ビバップとは別の形式のジャズを創造しました。ただ正規の録音が少なく、1949年のキャピトル録音ではフリー・ジャズの面だけが強調され、1950年代のアトランティックのアルバムではテープの回転を操作して録音するなど、本来の姿、真価が分かりにくなっています。

 1960年代以降は「スウィング・ジャーナル」の編集長だった児山紀芳氏がレニー・トリスターノに直接会い、1952~66年の録音を集めて日本で発売したアルバム「メエルストムの環」だけが正規発売されたアルバムでした。1990年代以降CDの時代なってからは、未発表のライブ・アルバムや録音がリリースされています。

 UPしたのは1950年代にレニー・トリスターノ・セクステットから独立し、ソロ活動していたリー・コニッツとウォーン・マーシュが共演したアルバム「Lee Konitz & Waern Marsh」(1955年)から"Topsy"です。ギターはレニー・トリスターノ・セクステット時代からの盟友ビリー・バウアー(Billy Bauer)、ベースはオスカー・ペティフォード(Oscar Pettiford)、ドラムはケニー・クラーク(Kenny Clarke)という最高のメンバーです。

 

 

 

 アルバム「Lee Konitz & Waern Marsh」かハリー・ウォーレン(Harry Warrenのスタンダー・ドナンバー"There Will Never Be Another You"です。最高のリズム陣をバックにリー・コニッツとウォーン・マーシュが、レニートリスターノ・セクステット時代を彷彿とさせるソロとアンサンブルを聴かせます。

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1967年のポップス㊶「デイ・ドリーム・ビリーバー」「カドリー・トイ」

 

 

 永遠のポップス名曲、モンキーズ(Monkees)の"デイドリーム・ビリーバー(Daydream Believer)"です。キングストン・トリオ(Kingston Trio)の元メンバーでシンガー・ソング・ライターのジョン・スチュアート(John Stewart)の作品で、アレンジはジャズ・トランペット奏者ショーティー・ロジャース(Shoty Rogers)です。米国では1967年10月にリリースされ、全米1位にランクされました。1968年にリリースされたアルバム「The Birds,the Bees & the Monkees」に収録されています。1980年には日本でコダックのテレビCMに"デイドリーム・ビリーバー"が使われ、TBSで「モンキーズ・ショー」が再放送され、10代の女性を中心にリヴァイバル・ブームが起きました。

 UPしたのは「The oficial Music  Video」からです。ヴォーカルのデイビー・ジョーンズ(Davy Jones)を中心にピーター・トーク(Peter Tork)、マイク・ネスミス(Michael Nesith)、ミッキー・ドレンツ(Micky Dolentz)がギター、ピアノなどを楽しそうに演奏している映像を観ると、曲の良さも加わり幸福な気持ちになります。1967年後半からロックの時代になり、モンキーズのようなアイドル・ポップ・グループは過小評価されましたが、50年以上経っても"デイドリーム・ビリーバー"はポップスの名曲として多くの人に愛されています。

 TBS「今週のベスト10」では1967年12月10日に19位で初登場、1968年1月21日、28日、2月4日、11日に最高位3位にランク、3月10日13位までランクされました。文化放送「オール・ジャパン・ポップ20」では1967年12月17日に19位で初登場、1968年1月21日、28位、2月4日に最高位2位、3月3日16位までランクされました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では1967年74位、1968年32位に選ばれています。

 

 

 

 モンキーズの"カドリー・トイ(Cuddly Toy)"です。デイビー・ジョーンズのヴォーカルで、1967年10月にリリースされたアルバ「Pisces,Aquarius,Capricorn & Jones Ltd」に収録されています。ハリー・ニルソン(Harry NIlsson)の作品で、デビュー・アルバム「Pandemonium Shadow Show」(1967年)でニルソン自身歌っています。初期ニルソンのノスタルジック・ポップ路線のナンバーです。

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