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1969年のポップス ㊳ ホリーズ「兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)」

 

 

 ホリーズ(Hollies)はグラハム・ナッシュGraham Nash)脱退後、テリー・シルヴェスター(Terry Sylvester)をメンバーに加え、"ごめんねスザンヌ(Sorry Suzanne)"を1969年2月にリリース、全英3位にランクされました。続くシングル"兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)"も全英3位、全米7位にランクされるヒットになりましたが、日本では残念ながらヒットしませんでした。 作曲はボビ・ースコット(Bobby Scott)、作詞はボブ・ラッセルBob Russel)です。

 ボビ・ースコットは米国の演奏家(ピアノ・ヴィヴラフォン、弦楽器など)・歌手・作曲家で、1955年にアルバム「The Compositions of Bobby Scott」でデビュー、1955年~60年代に13枚のジャズ系のアルバムをリリースしています。自身のアルバム「ROBERT WILLIAM SCOTT」(1970年)で"兄弟の誓い(HE Ain't Heavy He's My Brother)"を歌っています。

 アレンジが素晴らしいホリーズの"兄弟の誓い"です。哀愁を帯びたイントロのハーモニカ、アラン・クラークのヴォーカルに美しいコーラスとストリングスが加わり、クライマックスまで歌詞の良さも相まって感動してしまいます。1988年にはリヴァイバル・ヒットし、全英1位にランクされました。

 "兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)"はホリーズ以外にニール・ダイアモンド(Neil Diamond)、ダニー・ハサウェイ(Donny Hatherway)、オリヴィア・ニュートン・ジョンOlivia Newton-John)、ビル・メドレイ(Bill Medley)などがレコーディングしています。

 

 

 ホリーズの"兄弟の誓い (HE Ain't Heavy He's My Brother)"はメロディー・アレンジだけでなく、ボブ・ラッセルの歌詞も胸を打ちます。My Brotherという言葉は実の兄弟だけでなく、他者、弱き者をも含めていて、それらの人達に対する思いやり、愛を歌っています。英語の歌詞付の画像をUPします。

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