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資本主義の徴兵

2023-01-08 16:43:15 | 中産階級ハーレム
元日の記事で「あす親戚の新年会で検証するつもりです。コロナ・円安・統一教会などなど騒然とする世情、かえって、みな同じ考えだよねと凝り固まってネトウヨこじらせて不思議はない」と見立てたのは、人を見下すことで自分を守ろうとする私の弱さを示すものであった。実際、新年会の前後、最大の免疫といわれる睡眠の状況がやや悪化。不安・緊張を示す「肩凝り」も。



絵に描いた少子化。この図で従弟Eとなっているのが、毎年新年会を主催する、私と同い年のネトウヨの。彼の父である伯父と彼とその長男は顔・気性が瓜三つ。やや意地の悪い不良性があり、生活力旺盛な職人の大家族。長男は表具・内装の家業を継がず、高卒で大手スーパーに勤務、イケメンで彼女を切らしたことがなく、大卒の後輩をいじめて退社に追い込むなど血筋は健在。いわば「本家」の宴席。

異分子である私は高卒で就職してからやや疎遠になっていたが、相次ぐ親の自殺と自分の自殺未遂~2年以上に及ぶ長期入院の際に彼の長姉である従姉Aと彼にとって叔父にあたる伯父があれこれ奔走して助けてくれて、20年のブランクを経てこの集まりに復帰することになった。伯父伯母は90近い高齢のためこの数年は顔を見せていない。

彼の次姉にあたる従姉Bは美人、野球部のイケメンと結婚して長女はさらに美人、大学ではミスコン出場、銀行勤めでテレビ番組制作会社に勤める男性とコロナ禍直前に結婚。夫婦とも「右です」。昨年1億円近いローンを組んで渋谷区の築浅マンションに転居、広さや返済などから子どもは1人がせいいっぱいとのことで、私が「一人っ子は甘やかさない方がええよ、甘やかすと俺みたいになる」と卑下して笑いを取ると、亡き従姉Aの長男が「それは俺にも刺さるな」と。

彼は親戚一の高学歴、国立の理系の大学院まで進んでいるが中途退学してコンサル系のベンチャーに勤め、今はIT企業のSE。従姉が美人ということで煽られたためか面食いをこじらせ、「アプリで一発当ててトロフィーワイフを~」のような拝金・男尊女卑に凝り固まっている。男が稼ぎ、女は良妻賢母志向の一族であり、従弟Eの「ドラえもん・消防団・乗り鉄・車中泊」のように属性・趣味を多く持ち、ウチとソト、身内と公式のグラデーションを巧みに世渡りしており、長男を連れて在特会桜井の応援に~のようなネトウヨ活動もその一つに過ぎない。仕事や遊びを通じてたくさんの仲間に囲まれ、精神がドッシリ安定しているからネットで暴れたりはしない。ネットで暴れるようなネトウヨはもっと社会的に周縁化され疎外されている人たちで、しかしたとえば反ワクチンであったりcolabo叩きであったり、集団としての「お立場・お気持ち」は自民党のような支配階層と共通し、より狭いジャンルに固執することでどうにか自分を保つ、いわば誰もが「山上母」になりかけているのが現今の日本だといえよう。


2014~15年ころ、高1時に友人であったM松くんがソフト淫夢に登場、ソフトといっても非常に鮮明で、以来彼は自慰行為のオカズナンバー1に君臨。高1~2の友人C野くんがアガペー代表であるのに対しM松くんはエロス代表を担っている。

中高のころ私はガリガリに痩せていて、M松くんは輪をかけて痩せていた。顔はかわいいが私と似た陰険な性格で人付き合いは苦手。高1の途中でC野くんO村くんたちとグループ行動するにあたり、共通の友人N田くんの意向でM松を排除してしまったのである。翌年今度は私がC野くんにメロメロ情緒不安定になってしまい彼らから排除されることになる。高1のころ忘れられない体育の思い出、体幹を鍛える趣旨か、2人一組になって肩車をする機会があったが、肩車ができずおんぶでお茶を濁さざるをえなかったのが私とM松くんの2人であった(それぞれ別の相手)。

高校の友人で今でも付き合いのあるK宮くんとM原くんは共に当時からバイクに乗っていたくらいで体力はあり、社会人としても立派に働いて結婚している。私と付き合ってくれるのは落ちこぼれでもどこか見どころあるのではという親心のようなものでしょう、当時の都立高にはそういうリベラルな気風があった。就職先の電電公社⇒NTTには比較的楽な職場ということで高卒大卒を問わず縁故採用で入ってくる者が多く、政府にぶら下がる特殊法人の代表格ということもあり、気風・文化的には「代官の接待を受ける鎌倉時代の〝図太い百姓〟」、自分の身内が保身できれば百姓全体は武士階級の支配・搾取を受けたままでよい、その支配・搾取を正当化するのが、お立場お気持ち=価値観や集団的アイデンティティーを共有すること。そのため「世間」の女性的な監視・査定の機能を活用し、異論や反対派を卑屈な立場に追いやって無力にしてしまう、今でいえば堀江・橋下・西村、あるいは「LGBT生産性うんぬん」の某女議員。

すなわち政府にぶら下がって国民一体化するよう促す自民党・電通・創価学会(統一教会)・芸能スポーツ界やテレビや漫画が日本人そのものといえる。中国政府が「中性的な男アイドル」を規制するのは日本の某女議員と同じ。日本と北朝鮮の軍国主義は同じ武士階級の世襲。ヤンキーとオタクは同じ現象の陽と陰。遊びや娯楽も軍国主義の価値観に沿って「飲む打つ買う」闘争自体の目的化と男尊女卑を子どもの頃からたたき込む。痩せたM松くんの淫夢と、オリンピック開会式に象徴される現今日本の惨状は、それらを私に気づかせてくれ、エロ同人にしてもなるべく少数意見と多様性を尊ぶようにと導いてくれた。

親戚の新年会はこれから、従弟Eの長男と従姉Bの長女、その子どもが主役になってゆく。私がそうだったように、この世代でも落ちこぼれる者が出ている。メンヘラ入院したり、水商売で付き合うのはみなホストとか。面食いの彼も心配だが、イトコの子世代とは生育環境や価値観に断絶があり、遠い親戚の私が口出しできる余地は少なそう。どのみち誰かの葬儀・法事では顔を合せるし、お互い名残惜しいと思えるいま身を引く。
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