Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

薄橙・肌色・宍色…(カメンタマガシラ)

2017-10-20 18:29:52 | イトヨリダイ科

台風21号は、明日の夜から明後日の未明にかけて、大東島のすぐ東側を北上していく予報です。

現在の進路予報円の中心を進んでいくなら、沖縄島は暴風域には入らないようです。

ただこの台風は超大型で、すでに沖縄島南部では強風域に入っている地域もあるそうで、やんばるも今夜中に強風域に入りそうです。

今日のところはうねりややあり…な程度の海況でしたけど、明日の波高の予報はのち8mになってます…。

風は北東のちやや強め。おおむね晴れ。

■■

〈R241,G187,B147〉

これは、RGBカラーモデルという色の表現法による『肌色』を表す数値です。

あるいは『かつて肌色といわれていた色』を表す数値、といった方が正確かもしれません。

現在のクレヨン・色鉛筆・絵の具等には『肌色』はないのだそう。

まあ確かに、皮膚の色は人によって千差万別ですから、『肌色』といわれても様々な色イメージが浮かんでしまいそう。

特に今のように、ネットで海を越えて誰とでも繋がれるグローバルな世界だと。

『かつて肌色といわれていた色』は、今は『薄橙』と表されているのだとか。

こちらの方が、イメージはしやすいですね。

ところで…

『肌色』は、実は最初からそう呼ばれていたわけではなく、そう呼ばれる以前は『宍色』といわれていたのだそう。

『宍色』とは獣の肉色の意味。

昔日本で、肉食禁止令が出されたときに、『宍色』に変わる呼び名として考え出されたのが『肌色』だったのだとか。

猪を牡丹、鹿を紅葉なんて呼んで食したのと同じようなことでしょうか。

『宍色』と呼ばれていた色が『肌色』になり、さらに『薄橙』と呼ばれるように…。

何だかこの関係、〈シノニム〉みたいに思えたりも…。

■■

さて…

〈イトヨリダイ科ヨコシマタマガシラ属カメンタマガシラ Scolopsis xenochrous 17年8月4日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

変化型幼魚です。

本種の学名種小名は『普通でない皮膚(の色)』の意。

それをいうなら、〈普通の皮膚の色〉をした魚なんていないように思えますけど。

そもそも〈普通の皮膚の色〉ってどんな色? とか思えたりも…。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

因みに僕の皮膚の色は、『薄橙』ではありません。

『黄朽葉色(きくちばいろ)』あるいは『黄橡(きつるばみ)』が近いかな…。

これらは日本の伝統色、いわゆる和色といわれる色呼称。

和色の呼称は300種類以上あるといわれているのだとか。

どれも趣のある名前ばかりで、名前と色を眺めてるだけで面白かったり。

例えば12色全てが和色呼称のクレヨンとかあってもいいのになぁ…とか思えたり。

 

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