Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

揺れる百合(ユリタツノコ)

2020-06-16 18:35:02 | ヨウジウオ科

毎日毎日真夏日が続くやんばるです。

今日は比較的雲量が多めな空模様でしたが、灼熱~な感じを和らげてくれることはなく…。

この先も灼熱~な日々が続きそう。日曜辺りから戻り梅雨な雨交じりの天気になりそうですが、それでも真夏日は続きそうです。

風は南西。晴れ。

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現在、日本で記録されているピグミーシーホースは5種なのだそう(僕は4種じゃないかと思っていたりもするのですが、それはまあ置いといて…)。

そのうちの1種に、去年の8月に『ハチジョウタツ』という和名がつきました(因みに学名は Hppocampus japapigu に)

そして今年の3月に、さらに2種のピグミーシーホースに和名がつきました。

一つは Hppocampus denise で、和名は『カクレタツノコ』。生息場所の八放サンゴにうまく擬態していることから『隠れ竜の子』という意味なのだそう。

もう一つは Hippocampus pontohi で、和名は『ユリタツノコ』。水の流れに合わせて体をユラユラと揺らしていることから『揺り竜の子』という意味なのだそう。

また姿・色合いが標本採集地である沖永良部島の『えらぶ百合』を連想させることから、それにも因んでいるのだとか。

ピグミーシーホース(ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科極小種グループ)は、体が小さいことが他のタツノオトシゴとの大きな違いですが、それ以外にもこのグループだけが持つ特徴があります。

それは他の大型のタツノオトシゴたちが持つ、発達した育児嚢(雌が生んだ卵を雄が保護するための構造)を持っていないことです。ピグミーシーホースが卵保護をするための構造は完全にお腹の中(腹腔)です。この構造は独立した起源を持つと考えられていて、タツノオトシゴの主要な系統とは進化のかなり初期で分岐したことが示唆されています。

いずれにしても、本グループに関する分類法・体系・分布に関する情報がまだ少なく、解剖学的にもさらなる研究が必要なようです。

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さて…

〈ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科タツノオトシゴ属ユリタツノコ Hippocampus pontohi 20年4月7日 沖縄島安和〉

学名種小名は『ポントヒ氏の』の意。

インドネシアのスラウェシ島のダイビングガイド、ヘンス・ポントヒ氏(Hence Pontoh)に因んでいます。

ピグミーシーホースの中では比較的浅い水深(当地では20m弱から5mくらい)で出会えるので、じっくりと撮影できます。

ですが、その名の通り本当にユラユラと揺れ続けるので、構図やピントが難しかったり…。

 

 


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