Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

西遊記のラストシーンは…(トウリンミノウミウシ)

2021-05-16 18:38:53 | ウミウシ

灼熱~な日々が続いてますやんばるです。

いつまで休むのか…って感じの梅雨の中休み中です。

当然気温はぐんぐん上昇し、本日も真夏日寸前の29℃を記録しました。

水温もぐんぐん上昇中で、場所によっては27℃を上回るところも…。

週末には雨交じりの空模様になりそうですが、日曜日からの5日間ほどは平年よりかなり高くなるとして、気象庁は『高温に関する早期天候情報』を発表しています。

雨交じりでも、まだまだ暑い日々は続きそうです。

風は南西。晴れ。

■■

孫悟空(ドラゴン×××じゃなくて西遊記の方)をイメージするとき、どんな姿を思い浮かべます?

例えば雲に乗って空を飛ぶ姿。あるいは、長い棒状の武具を振り回す姿でしょうか。それとも、頭に輪っかがある猿の姿でしょうか。

これらは全て孫悟空の定番アイテムですよね。空飛ぶ雲は『觔斗雲(きんとうん)』、伸縮自在の武具は『如意棒または如意金箍棒(にょいきんこぼう)』。

そして頭にはまっている輪は…、あれ、何という名前なのでしょう。觔斗雲や如意棒という名前を知っていても、あの頭の輪っかの名前を知っている方はなかなかいないのではないでしょうか。

あの頭の輪っかは、『緊箍児(きんこじ)』というのだとか。

『緊箍児』は頭にはめると肉に食い込んで根が生えるのだそう。そして『緊箍児呪(きんこじじゅ)』という呪文を唱えると、『目がはれあがり、頭が痛くなり…』という効果があるのだとか。

孫悟空の乱暴も諫められるくらいですから、相当な痛みなのでしょう。

ところで西遊記のラストシーンをご存じでしょうか?

天竺に辿り着いた三蔵法師一行は、それぞれが仏になります。当然孫悟空も『闘戦勝仏』という仏になり、三蔵に「仏になったのだから、もう頭に輪っかをはめておくこともないでしょう?」と訴えます。そして三蔵に促されて頭を触ると、もうそこに『緊箍児』がないことを知って安堵するというシーンで終わっているのだそうです。

やっぱり『緊箍児』は相当に痛かったのでしょうね。

■■

さて…

〈ヨツスジミノウミウシ科Favorininae亜科トウリンミノウミウシ属トウリンミノウミウシ Godiva sp. 21年3月15日 沖縄島安和〉

和名の『トウリン』が『頭輪』由来なのか、実はよく知りません。あしからず…。

学名を見ると、口の中に甘い味が広がるウミウシです…。

 

 


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