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Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

斑紅葉(ムラモミジハナダイ)

2022-01-11 20:10:15 | ハタ科

雨で始まった今日は時間と共に青空が広がる一日になりました。

ただ風はどんどん強まっていき、気温もどんどん下がる一方。

海のコンディションも陸のコンディションも厳し~感じに…。

明日は朝から晴れそうですが、今日と同じように寒~い一日になりそう。

風は弱まるので、体感は違ってくるかもしれませんが…。

風は北西、後半やや強め。雨のち曇、のち晴れ。

■■

『紅葉』

『こうよう』と読んだり、『もみじ』と読んだり。

植物の緑葉が秋に紅色に変わる現象のこと。あるいはその紅色になった葉のことですね。

メカニズム的には、葉にできるアントシアンなどの色素が、離層の形成によって移動を妨げられ蓄積して起こると考えられているのだとか。

まあ、葉の中に赤い色素が作られると言うことですね。

何故赤い色素が作られるのかをザックリ言うと、秋になると光合成で得られるエネルギーより葉を維持するエネルギーの方が大きくなるので、葉を落とした方がエネルギー効率が良くなるわけです。で、葉を落とすのですがその際になんだかんだで有害物質が生産されてしまうのだそう。で、その有害物質の生産を抑制するために葉を赤く染めるのだとか。

つまり自身(葉以外の組織)を守るためなのですね。その姿を愛でて、僕らは愉しんでいるわけです。ちょっと申し訳ない気も…。

『紅葉』を『こうよう』と読むのは分かりますが、『もみじ』と読むのはどうしてでしょう?

『もみじ』というのは、草木の葉が赤、または黄色になるという意味の『もみず』という動詞に由来しているのだとか。

さらに『もみず』は染め物の『揉み出づ(もみいづ)』が語源なのだそう。

つまり染色したように紅く染まるからということのようです。

『紅葉』は秋と冬の季語。様々な表し方がありますね。『初紅葉』や『薄紅葉』、『照る紅葉』とか『散り紅葉』とかも。

そして『斑紅葉(むらもみじ)』という言葉も。

『斑紅葉』とは木々が色の濃いところ薄いところと、まだらに紅葉している様子を意味するのだそうです。

■■

むらもみじって綺麗な響きに思えるのですが…

〈ハタ科ハナダイ亜科イズハナダイ属ムラモミジハナダイ Plectranthias longimanus 21年11月4日 沖縄島安和〉

学名種小名は『長い手の』の意。

学名Plectranthias longimanusは、少し前までチビハナダイという和名でした。

2019年にチビハナダイの学名がPlectranthias nanusになり、P longimanusにはムラモミジハナダイという和名が与えられました。

 

 

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