Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

鬱金(ウコンハネガイ)

2021-02-16 18:48:36 | 水中生物

北寄りの風は冷たく、最高気温も20℃を下回った本日のやんばるです。

ですが風速は弱くたっぷりの陽光ありで、数字以上に暖かく感じた一日でした。

明日、明後日とさらに冷え込みそうですが、週末にはまた暖かな日が戻りそうです。

と言うか、今年の冬は暖かな日が多いような…。

水中は、エントリーした瞬間からザトウクジラの鳴音が聞こえてくるこの頃です。

風は北東のち北西。晴れ。

■■

『鬱金』

何と読むでしょう?

ショウガ科クルクマ属の多年草で、ヒンディー語では『ハルディ』、インドネシア語では『クニッツ』、ハワイ語では『オレナ』として知られる植物。

英語では『ターメリック』、そして当地では『うっちん』と呼ばれています。

もうお分かりでしょうけど、『ウコン』のことです。

インドの伝統医学『アーユルヴェーダ』やインド料理に使われ、根茎に含まれるクルクミンは黄色い染料の原料として用いられてきたのだとか。前述の『鬱金』の原義は、『鮮やかな黄色』なのだそう。

ウコンは世界中に53種あるのだそうですが、日本で主に栽培されているのは『紫ウコン』、『春ウコン』、『秋ウコン』の三種なのだとか。

紫ウコンは精油成分の豊富な希少品種。春ウコンは食用には不向きですが、健康食品などに使われているのだそう。そして秋ウコンは衣服の染料に使われたり、食用にも適しているのだそう。カレー粉やたくあんの着色料の原料として使用されているのだそうです。

ウコンにはたくさんの効能があることが知られていて、その成分は1000種類以上あることが分かっているのだとか。

当地では居酒屋のメニューに『うっちん茶』が普通に記載されてますけど、これは沖縄だけでしょうか。

『うっちん』は、琉球王朝時代には厳しい管理のもと、専売制度が敷かれたほど珍重されていたのだそうですよ。

■■

さて…

〈ミノガイ科ハネガイ属ウコンハネガイ Ctenoides ales 21年1月15日 沖縄島安和〉

学名種小名は『翼のある』の意。

和名のウコンはどこからでしょう?

鮮やかな黄色…ではありませんよね。貝殻は黄白色ですけど…。

秋ウコンの根茎は橙色なのだそうですが…。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

本種は外套膜に光を反射する細胞を持ち、外部からの光で輝いているように見えるという特徴を持っています。

この特徴から、別名『イナズマガイ』とも呼ばれています。

 

 

コメント
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