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Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

365分の1…ではなく…(ヒメイカ)

2019-02-12 19:06:31 | イカ・タコ類

数日間、ドンヨリ小雨交じりの寒い日が続いていましたが、今日は陽光ありで数字以上に暖かく感じたやんばるです。

明日からはまた雨交じりな日々に戻りそうな予報ですが、気温の方は暖かな日が続きそう。

さらにその先は日差しありの暖かい日が続く予報になってます。

暖かい日が多いのは大歓迎ですが、2月の天候としてはどうなのかな…とか思えたりも。

水温は22℃くらいですが、これが今シーズンのボトムなのかなぁ…。

風は北東。曇のち晴れ。

■■

ある学校のあるクラス、生まれ年がうるう年ではないクラスのお話。

そのクラスには23人の生徒がいます。生徒のA君とBさんは誕生日が同じでした。

1年は365日ですから、誕生日が一致する確率は365分の1。二人は運命を感じて大はしゃぎし、それが切っ掛けでつき合うことになりました。

というこのエピソード、どう思います? もしあなたがA君かBさんなら、運命的なものを感じたりしますか。それとも、違和感を感じたりしますか?

パラドックスという言葉をご存じでしょうか。日本語では『矛盾・背反・逆説』を意味する言葉です。

見かけ上の真偽と実際の真偽が逆転している説、ということ。

つまり『一見すると正しそうなのに、実際には正しくない説』や『一見すると間違っていそうなのに、実際には正しい説』なんかがあるわけです。

有名なところでは『アキレウスと亀』のパラドクス。説明の詳細は省きますが、駿足のアキレウスが亀に追いつくことが出来ないというパラドックス。似たようなもので『飛んでいる矢は止まっている』なんてパラドックスもあります。この二つは『運動のパラドックス』とも呼ばれていて、説明を聞くと正しそうに聞こえたりします。

でも実際にはアキレウスはあっという間に亀を追い抜きますし、飛んでいる矢は確実に動いていますよね。

で、前述の誕生日の話。

これは確率の問題で、数式にあてはめて解くことが出来るのだとか。23人のクラスの場合、同じ誕生日のペアがいる確率は50.7パーセント。つまり約50パーセントになるのだそう。

運命を感じるほど珍しい確率では……ないですよね。

これは『誕生日のパラドックス』と呼ばれていて、直感的には366人のクラスならば誕生日が同じペアがいる確率が100パーセントになりそうなのですが、実際には70人で99.9パーセントを超え、50パーセントを超えるのに必要な人数はわずか23人であるというもの。

結果が一般的な直感と反しているというパラドックスです。

■■

さて…

〈ヒメイカ科ヒメイカ属ヒメイカ Idiosepius paradoxus 18年12月17日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名はパラドックス、すなわち『逆説的な』の意。

頭足類では最小の種を含むヒメイカ属の種で、普通で2cm以下、小型のものでは1cmを下回るサイズです。

 

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