Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

伽羅(ベニワモンヤドカリ)

2018-03-30 19:07:24 | エビ・カニ類

北からの風は少々強めですが、陽光が十分にパワフルでポッカポカな本日のやんばるです。

週間予報を見ると、この先一週間、最高気温・最低気温共にほとんど変わらず。

予報マークも晴れときどき曇がずらーっと並び…。

この状態の天気が続きそうです。

風は北東。概ね晴れ。

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『紅』

この漢字、何と読みました?

『こう』、それとも『べに』、それとも『くれない』ですか。

もちろんどの読み方も正しいわけですが、それぞれで意味が違ってきます。

『こう』は女性のこと。紅一点とかの紅ですね。

『べに』は色のこと。鮮明な赤色で、紅花の汁で染めた色。あるいは、その色の化粧品。

そして『くれない』と読めば、それは伽羅(きゃら)の一種を意味するのだとか。

伽羅?

伽羅とは良質の沈香(じんこう)のことで、非常に貴重なものなのだそう。ワシントン条約の稀少品目にも指定されているとか。

沈香?

沈香とは、香木の一種でジンチョウゲ科の常緑高木。あるいはそれからとった香料のこと。

つまり伽羅とは、最優品のお香のこと。

因みに、595年の4月に淡路島に漂着した香木が、日本に伝来した沈香の最古の記録なのだそう。漂着木片を火にくべると良い香りがしたので、その木を朝廷に献上したところ重宝されたのだとか。そういう伝説が、『日本書紀』に記されているそうです。

ときの天皇は推古天皇ですから、女帝もこの香りを愉しんだのかもしれません。

この伝説に因んで4月の、そして香の字を数字に分解した一、十、八、日で、毎年4月18日は『お香の日』なのだそうですよ。

久しぶりにお香を焚いてみたりしようかな…。

■■

さて…

〈ヤドカリ科ワモンヤドカリ属ベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus 18年2月23日 沖縄島安和〉

学名種小名は『あぜのある、みぞのある』の意。

歩脚とはさみ脚に纏っている赤褐色と黄橙色の輪状縞模様のことでしょうか。

和名もこの赤い輪模様からなのでしょうね。

 

コメント
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