Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

コスプレーヤー(コノハガニ)

2018-03-23 19:22:21 | エビ・カニ類

春分の日から寒~い日が続いてますやんばるです。

特に昨日は寒かった…。絵に描いたような寒の戻りでした。

まあ、寒いのは今日までで、明日からは寒さもやわらぎそう。

そして明後日からは春の陽気を気持ちよく感じられる日が続きそうです。

風は北西。晴れ。

■■

『そこら中に潜む 怪しげなひとつ

 当たり前に見える そこになんだか違和感が

 じっと見たら動いたんだ

 いつもとやっぱり違ってた にせ

 どこにでも潜む 怪しげなひとつ

 なんでもないように見える そこになんだか違和感が

 じっと見つめ気づいたんだ

 いつもとやっぱり違ってた にせ にせ

 本物の中に偽物が まぎれ込んで並ぶのさ

 見つかったなら走り出す なぜ』

これ、『にせ~擬態のテーマ~』という歌です。

最近この歌を知りまして、水中で擬態を見るたびに頭の中でリフレインするように…。

興味のある方はYouTubeで聴いて下さい。

ダイビングで擬態あるいはそれに類するものに出会わないことってまずないですから、最近の脳内ヘビロテ曲になってます。

■■

さて…

〈クモガニ科コノハガニ属コノハガニ Huenia heraldica 18年2月9日 沖縄島安和〉

額に海藻類をつけてカモフラージュする本種、画像の個体も隠蔽擬態中です。

本人的にはこんな感じになってるだろうということなのでしょうか↓

『なんでもないよに見える そこに何だか違和感が♪』

という感じです…。

■■

ところで…

こういうのを見るといつも思うことがあって、それは彼らがこの行為をどんな風に感じているのかなぁ…ってこと。

このカモフラージュが彼らの生存率を上げるのだとして、それを彼らは自覚しているのでしょうか。

それとも無自覚な行動なのでしょうか。

つまり、何となく額に海藻類をつけてみたくなる。その衝動を抑えきれなくてつけてみる。すると生存率が上がる。そしてそういう個体がよりたくさんの次世代を残し、〈海藻つけたくなる衝動〉がたくさんの個体に受け継がれ、さらにそれらが次の世代へとより拡がっていく…みたいな…。

そうするとこの行為は、生き残り戦略や防衛行動というより、〈コスプレ〉に近い行動なのではないか…とか思えたり…。

彼らにはDNAレベルで〈コスプレ嗜好〉が記述されているのかも…とか思えたりも。

 

コメント
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