なんだかんだで日差しタップリだった本日のやんばるです。
風は南寄りで、暖かな一日に。
すっかり春めいてきているこの頃です。
明日は雨交じりのようですが、それでも暖かい日になりそうな予報です。
風は南~南西。晴れときどき曇。
■■
『メロスは激怒した』
という一文で始まるのは、太宰治の名作『走れメロス』ですね。
小学校だったか中学校だったか忘れてしまいましたが、教科書で読んだことがあります。今も教科書に載っているのでしょうか。
この冒頭のあと、程なくしてこういう文章が出てきます。
『メロスは村の牧人である』
〈牧人〉って何でしょうね。さらにそのすぐ後には…
『笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた』
という文章も。これを読むと、仕事もせず遊んでばかりいたのかと思えてしまいますが、〈牧人〉を調べてみると…
『羊、あるいは羊とやぎ両方の群の番をし、養い、保護する人』なのだそうで、つまり羊飼いという仕事をしていたということですね。
因みに羊飼いは、アダムの息子のアベルの時代からある仕事なのだとか。
ところで、『笛を吹き…』とありますが、どんな笛をメロスは吹いていたのでしょう。
検索してみると、ソフィー・ジャンジャンブル・アンダーソンという画家の『羊飼いの笛』という絵画を発見。
男の子が笛を吹いている様子を描いたものですが、題名から察するにこの男の子は羊飼いなのでしょう。で、小さい縦笛を吹いているのですが、きっとメロスもこんな笛を吹いていたのではないでしょうか。
絵を観る限り、『クライネソプラニーノリコーダー』ではないかと思われます。ソプラノリコーダーの半分の大きさで、ソプラノリコーダーの1オクターブ上の音域なのだそう。とにかく高い音が出る笛だということですね。
YouTubeで聴いてみると、澄んだ遠くまで響きそうな音色で、羊飼いにピッタリの笛のように思えたりも。
まあ、メロスが吹いてたのが本当にこの笛かどうかは判りませんけど…。
■■
さて…
〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ヒレオビウツボ Gymnothorax zonipectis 18年2月9日 沖縄島安和〉
学名種小名は『帯+牧人の笛』の意。
『帯』のほうは、背鰭と臀鰭にある明瞭な帯模様のことなのでしょう。
『牧人の笛』は、なんでしょうね。背鰭・臀鰭の形なのでしょうか。それとも全体の形でしょうか。
まあどちらにしても、縦笛っぽいですけど、ウツボ科は全部そんな感じなのでは…とか思えたりも…。