湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

薬剤師の起源

2019-07-27 15:28:52 | Weblog
先日、長男が、ふらりと家に帰ってきました
一度だけ家族と夕食をともにし、すぐに東北の町に戻りました
お盆に帰れそうもないので、急遽、墓参りに来たようです
ただし、我が家のお墓は、現在工事中です
長男は驚いたらしいです

東北の町は老人ばかりであり
言葉が通じず、薬剤師としては、大変だそうです
長男によれば、薬剤師の仕事の中心は、話を聞くことなのです

私が、医師の処方箋通りに薬を出していればいいのだから
特に、話をする必要は無いだろうというと
それは認識違いであり
薬剤師の仕事は、医師の処方をチェックする意味もあるとのことです

そこで長男が話したのが薬剤師の起源でした
昔、毒殺を恐れた王様が
医師に処方箋を書かせ、薬剤師にチェックさせ、調剤させたのが
そもそもの薬剤師の起源なのだそうです

今日、ネットで調べてみると
確かに、シチリア島の皇帝フリードリッヒ2世のことが出ています
なんと13世紀のことです
これ以来、ヨーロッパでは医薬分業が当たり前であり
薬剤師の地位も高いのです

日本は、先進国では例外的に、薬剤師の地位が低く
やっと最近、医薬分業は定着しつつあるようなのです
先進国に限らず、国際的には、医薬分業は常識であり
薬剤師の地位は高く、収入も高いのです

薬学部を卒業した長男には
薬局に勤めるほかに、病院や製薬会社に勤める選択肢もありました
長男が、なぜ薬局勤めを選んだのかは分かりません

妻には

「病院は看護婦が威張っているから嫌だ」

と話したことがあるそうです

研究職に就いてどうかという私に対して

「国立大学出身者が優遇され、自分達は助手のような扱いを受けるから嫌だ」

と話したことがあります

日本では薬剤師の地位が低く
また、歴史の浅い私立大学の出身者は、差別的扱いを受けるらしいのです
長男の選択には、彼なりの思いが反映しているわけです
いずれにしろ、自分の職業に誇りを持っているわけですから
親としては、頼もしく、嬉しいことです

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