湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

渡辺利夫拓殖大学総長と論争

2013-04-02 19:07:53 | Weblog
本日は、都内で
渡辺利夫拓殖大学総長の講演を聴きました

議題は

「領海侵犯を繰り返す中国の意図と日本の対応」

です

渡辺先生は、中国の膨張政策は、日本やドイツが通ってきた道であり
ある国の勃興期に避けて通れぬ道だという認識です

そして
ヒトラーとチェンバレンのミュンヘン会談と
日本政府の対応との類似性を指摘しました

ヒトラーはチェコスロバキアのズデーデン地方を侵略し
ミュンヘンで、大英帝国の首相チェンバレンと会談するわけですが
チェンバレンは、ここでヒトラーの領土拡張の欲望は満たされたと判断し
ズデーデン地方割譲を承認してしまいます

歴史の実際は
ヒトラーはこれをきっかけとして、さらに領土拡張を進め
ヨーロッパの半分を支配し、第二次世界大戦を引き起こしたのです
チェンバレンの宥和政策が世界大戦を誘導してしまったのです

渡辺先生は、習近平体制の目指すものは、大清帝国の復活であると指摘しています
アヘン戦争以降の屈辱の歴史を克服することがテーマであり
すなわち、大清帝国の後継者になることであると

先生は指摘しませんでしたが
ヒトラーの第三帝国との類似性は、容易に類推できます
すなわち、習近平体制の中国はヒトラーのナチスドイツのようなものなのです

私は、渡辺先生の現実認識に深い共感を持ちました
しかしながら、渡辺先生の、その後の話が辻褄が合いません

「反中国感情を持ってもしかたがない」

「日本が核武装するようになったら最悪だ」

など、チェンバレンの宥和政策よりひどい話です

そこで、私は質問しました

「オバマ大統領こそ、チェンバレンではないのか?」



先生は、私の質問に、少し引かれたようでした
主催者側も、困った顔をしているように見受けました
私の口ぶりも、少々、興奮ぎみ・・・でした
先生の答えは、私の質問に正面から答えるものではありませんでした

その後、立食の懇親会で、渡辺先生と名刺交換をし
昨年「財界」に掲載された私の記事のコピーを手渡しました
これは、私の津波対策の提案であり、政治問題ではありません

私がこーピーを示すと、先生の方から

「いただいてよろしいですか?」

と聞かれました

もちろん、私は即座に承諾し、コピーを先生にお渡ししました
ご自宅に帰ってから、読んで下さると信じています

コメント
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