無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「キングダム 運命の炎」封切りまであと10日を切り、ここから更に映画・主題歌共にプロモーションが加速していくターンに入っていく。この週末にもう一押し何かあるかな?


私はというと、『Gold ~また逢う日まで~』をワンコーラス聴けてそれでかなり満足してしまい、「キングダム」シリーズ原作への興味はそこまで伸びていない。こっちは共和国民なのに20年以上前から王国にばかりに肩入れするもんだから…なんていう理由ではないのだが(なんやねんそれは)、最初の頃は原作漫画を読み始めようかどうしようか悩んでいたのだけど、結局このまま公開までアニメすら観ずにいきそうだ。

映画前2作を観てこのシリーズの鉄板ぶりを確信出来たというのも大きかった。これは外さんわ。先日「君はどう生きるか」を観に行った際に見た予告編の中でもこの夏の人気をMI最新作と二分するだろうなと思えたし特に不安もない。映画を観たら必ずや楽しめるだろう。

その“鉄板ぶり”が、過ぎるのかもしれない。なんというか、この作風では宇多田ヒカルとマジックを起こしにくいんではないかなと。違和感はないけれど、全くの予想外にまではなりそうになく。ならば結局新曲『Gold~』は、それ単独で宇多田ヒカルの新曲として接する事が出来れば十分だろうなとなっている。エンディングで流れるのを確認して、歌詞のどの部分で「気を遣った」のかがわかればいいかなと。勿論、こうやって新曲発表の場を設けてくれた点に関しては最大級に感謝している。ありがとうね。

多分また「この映画のエンディングにピッタリだった!」とキングダムのファンからも絶賛される歌詞を書いてくれているだろう。非常に高度なレベルでの話なのに確実に期待に応えた成果を上げてくれるという信頼を築いているのは本来それだけで途方もなさ過ぎるのだが、そういうのを全部ぶっちぎって、ヒカルはひとり異次元なのよね。タイアップがあってもなくても宇多田ヒカルはひとりでとんでもなくぶっ飛んでいる。

10年前宮崎駿の「風立ちぬ」を観て「やっぱ駿は凄ぇなぁ!」と感動してこの日記で7~8回連載した。今回の「君たちはどう生きるか」でそれをしないのは、前作より劣るからでは全く無く、寧ろ確り10年分パワーアップして前作を軽く上回る作品に仕上げてきた事に「とんでもない82歳だな!!!」と驚嘆しまくってるんだけど、その10年の間に宇多田ヒカルが、ただでさえ元々化け物じみていたのに最早「星を喰らう怪物」とでもいうか、もっともっととんでもなくぶっ飛んだアーティストに成長してくれていてその姿をこちらが日々追っているからなのだ。何度も繰り返すが、『BADモード』はあれで最高傑作ではないのである。これから、いつのタイミングになるかはわからないが、あれが過渡期だったといえる境地に必ずや到達する。お互い平和で健康で生きのびていれば、ですがね。そんなモンスターを普段から日常的に(遠くからではありますが)みているので、最早ちょっとやそっとのことで驚いていては身が保たないのでありました。なので今回、ひたすらヒカルの曲にフォーカスして楽しみたいモードになっていきそうです。映画は映画で目いっぱい楽しんでくるけどねっ。

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先程Instagramのストーリーが投稿されてた。@kuma_powerから「『First Love』1億回再生突破」に関して

『お~すごい みんないっぱい聴いてくれてありがとう♡』

だそうな。かわいい。このメッセージ、あとでMusic Stuffの方に保管されればいいのだが、基本ストーリーズは流れていくだけなので勿体ない。そんなさりげない一言くらい別にいいのではと思う事なかれ、『歌姫ってなんなん』なんてご覧の通りたった8文字だが大いにバズった。どんな一言も見逃したら勿体ないのだ。

って、こういうサラッとした挨拶こそThreads/スレッズへ投稿すりゃいいんだろうけどね、宇多田ヒカルのThreads開始はまだなようだ。

一方@hikki_staffは一昨日の夜しっかりスレッズのアカウントを取得したとの報告があった。まだTwitterと変わりない感じだが、暫く併用していく気かな。

スレッズに関するニュースとしては「アクティブ・ユーザーの激減」というのがあるわね。しかし、そもそもリリース自体が「Twitterの余りのスピード感に圧倒された為(なお自滅の、ですが)」で前倒しになって機能が揃っていない状況だったので、流石にアクティブユーザー減は織り込み済みだろう。もっと機能を充実させていけるかどうかで未来は別れる。

差し当たって「TwitterとThreadsに同じ内容を同時投稿する」アプリでも出来れば便利だろうけど、実現は無理か(技術的には可能だろう)。今後機能拡大がTwitterのコピーになるのかそれともThreads独自路線を進むのか。わからんがそれ次第。

そして@hikki_staffがTheadsを始めた事で「じゃあ@kuma_powerも!?」と色めき立ったor焦った人も多かろうが、そこはあんまり関係ないんじゃないっすかね。というのも、例えば@hikki_staffってTikTokにアカウントを持ってるけど、@kuma_powerは見当たらないもんね。ヒカルがやりたいと思えばやる。梶さんといえど強制とかは出来ないんじゃないかな。する気もないだろうけど。

そんな感じで暫くは各SNSを横断して投稿チェックしなきゃならんなぁ。各アプリをアカウントで串刺しにして更新一覧出してくれるアプリ誰か作ってくんないかねぇ?(他力頼み)

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ほいで『First Love』が「ストリーミング累計1億回再生突破」したそうな。めでたい。

毎度の事だが再生回数ってのはどこの何を言うのかで回数が変わる。今回のは所謂「サブスクで音源が聴かれた回数」であって、例えば「YouTubeでPV映像が再生された回数」なんかは含まれていない。因みにたった今『First Love』PVのYouTube再生回数は8986万7788回で、こちらは2016年1月28日からのカウントだそうな。2729日間、約7年半の累計だね。実際は宇多田ヒカルのYouTube公式チャンネルが開設されたのは2010年のことなのでこのPVの真の累計はもっと多いのだ。


で、サブスクってのは思った以上に沢山サービスがあるようで。

https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/127426/2

元記事から抜き出してみると、

① Amazon
② Apple
③ AWA
④ HMV
⑤ KKBOX
⑥ LINE
⑦ 楽天
⑧ Spotify
⑨ タワレコ
⑩ dヒッツ
⑪ うたパス
⑫ YouTube Music

以上12のサービスの合計とのこと。YouTube Musicってのが紛らわしいがこれはPV映像の再生回数とは関係なく、YouTubeがやってる“音源ストリーミング・サービス”の事ね。んでこれらの合算が累計で1億回を超えたと。なお宇多田ヒカルのサブスク解禁が2017年12月8日なので2049日、約5年半余りで億の所まで辿り着いた事になる。

ということなので、いちばん大きな括りで「インターネットで『First Love』が聴かれた&観られた回数」というのは1億回はおろか2億回を大きく越している、というのが実際の所だったりするので、今回のサブスク累計も一部分のみの話でありまた今後も聴かれていく中での通過点でしかない、のやね。恐ろしいのは、この曲はまだまだ同じようなペースでこのあと10年でも20何でも再生回数を伸ばしていくのが確実な事だ。名曲恐るべし。我々が心配しなきゃいけないのは寧ろ、YouTubeや各サブスクのサービス寿命の方であろうな。

にしても、今回何が吃驚したって、『First Love』より先にサブスク累計1億回再生を突破した唯一の90年代楽曲がゆみちんの「丸ノ内サディスティック」だったってこと。椎名林檎の名曲って他にも沢山あるだろうに、この曲なんですねぇ。ちいとも存じ上げませんでしたわ。

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三連休を挟んだので触れてなかったけどヒカルがInstagram投稿してた。


『@kuma_power : 留守だったためオーダーした新しいMIDI鍵が近所の郵便局に預けられてしまって取りに行くと決めた今日が強風注意報出ててよりハードモードに。
でも落とさないで無事に家着いた!🏋🏻』
https://www.instagram.com/p/CuuVjvOMyBr/


リプライもしているが、MIDIキーボードの余剰機能をそんなに使わないのでよりシンプルなものが欲しかったということだ。担いで帰るとは豪胆なことだが、じゃあ今まで使ってたヤツは「キーボードの墓場」と呼ばれるトイレに飾られることになるのだろうか…ってそれはNY時代の話でしたな。


そして今朝はスタッフツイートをリツイートしている。うちらは両方フォローしてるから気がつきづらいが、フォロワー数比30倍以上だからね、プロモーション効果がまるで違う。

https://twilog.togetter.com/utadahikaru/date-230719/asc

こういうときにツイログが使えるのは便利だわねぇ。リツイート自体には固有URLなんか無いもんな。つくづく、再ログインしてくれて有難い。勿論開発者さんとそれを引き取ってくれたTogetterさんにも感謝ですわ。

内容は新曲のiTunesプレオーダーが今日から始まった事の告知。実を言うと私はプレオーダーってあんまりいい印象がないんですよ。いや買うのはいいんだけど、プレオーダーって日付変わったら自動ダウンロードされる約束なんですが、ここで何度か躓いた過去がありまして。「なぜかダウンロードが始まらない」という症状が出たんですよ。何なら予約せずにその時直接買う方がすぐに聴ける可能性が高いというね。それを言うならサブスク登録してる私はApple Musicに行けばすぐにハイレゾで聴けてしまう。購入の手間もない。なのでいち消費者としてはプレオーダーに何のメリットもないのでした。(サブスクあるのに購入もするのはプレイヤーを選ばないからだわね)

しかし、プレオーダーをしておけば発売日になってすぐさまダウンロード数にカウントされるので、瞬く間にiTunesチャートを駆け上がれるという利点がある。@hikki_staffとしてもただ「発売になりました」と告知するより発売日当日に「早速チャート1位です!」と発信できた方が何かと嬉しいし、どうせ買うことが決まってる人はプレオーダーをしておくのが親切かもしれません。まぁそこは各自の判断で。

ミニアルバム『One Last Kiss』で顕著だったけど、宇多田ヒカルは目下ダウンロードチャートに強いからね、ここで目立っておきたいところなのですよ、えぇ。

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『Gold ~また逢う日まで~』ワンコーラス、何度聴いてもいいねぇ…としみじみしてしまう。十日後にはハイレゾ版や立体音響版で聴けるのだろうが、YouTube動画の音質で十分満足してしまえるのはヒカルの歌が上手いからだわな。ド直球の感想になりますが。

昔から新曲は試聴音源を公式HPで先行公開したのを何度も聴いてたし、2007年頃は着うた全盛期で切り取られたパート毎にお金払って買ってたんだもんなぁ(遠い目)。CD時代とサブスク時代の間に「ダウンロード時代」と呼べる時期があったと言えるかどうかは微妙なとこだけど「着うた時代」は確実にあった。かなり短かったし、後から振り返っても時代の徒花扱いだけどね。もう殆どの人の手許にその音源も残ってないだろうし。

でも寧ろ今の、TikTokやInstagramでショート動画を次々と流される様子って、着うたでライト層に新曲が波及していくのとよく似ているというか、同じようにライト層に届く手段になっているようにも思われてね。そうなると、この『Gold ~また逢う日まで~』のややスロースタートなプロモーションは、そこらへん“ではない”層に訴求させるつもりかのかな、と思ったのだが、だからといってCDやアナログの発売告知もないし、これもしかして次の新曲と併せるために時間差つけて両A面シングルCD&EP(アナログ盤)をリリースする計画でもあるんじゃないかと勘繰りたくもなり。どうなんですかね?

昨年の『First Love/初恋』をEP2枚組でリリースしたの、成果がどれ位だったのかは気に掛かる。かなりの売上を記録していたのなら純粋な新曲のリリースもEPでというのは現実味を帯びてくるのだけど、特にこの『Gold ~また逢う日まで~』の曲調って、TikTokで流されていく中で指を止めさせるというよりは、じっくりと向き合って針を落として耳を傾け、嗚呼今夜も酒が美味いと独り呟いて悦に入るような、そんな聴き方がいいなと感じさせるのであるからして、多少配信開始から遅れてもEPでリリースするのはアリかもなぁと思ったり思わなくもなかったり(…思うのね、つまり)。勿論、ゆくゆくはアルバムに収録されてLPでも聴けるようになるとは思うけど、EPで聴くってのはそれとは違った趣があるなぁと昨年来から感じていますので、そこらへんのとこ些か検討よろしくお願い致します@hikki_staffの皆様。

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金曜夜に宮崎駿監督作品最新作「君はどう生きるか」を観てきた。10年前の「風立ちぬ」はこの日記で全7~8回に渡って取り上げたけど今回はそういうつもりはない。

それも当然の話でというかなんというか。10年前といえば2013年、ヒカルは人間活動真っ只中でここで何を語ってても大丈夫だった。急に新情報が流れてくるかもなんて心配も皆無だったのだ。『Kuma Power Hour with Utada Hikaru』はやっていたから余計にね。なんかあったらそこで話してくれるもんね。

ということで今2023年がその10年前と違うのは、ヒカルが目下十日後に新曲発表を控えているということだわね。しかも、宮崎駿とはまるで関係ない2023年夏休み映画の主題歌として。

金曜夜は映画館に行った訳なのでこれまた当然予告編でヒカルの歌声が流れないかなとも期待したが無くて残念。といっても、主題歌の流れない方のバージョンは観ることが出来たので、所謂「コレ賭け感」とか「大ヒットオーラ」みたいなものを感じ取ってきた。多分10作品程度は予告編が流れていたと思うがその中でも特に目を引いたのは「ミッション・インポッシブル」最新作とこの「キングダム」だった。ヒカルの歌声無しであれだけ存在感を放つのは流石というか過去2作の興行的成功による自信のお陰というか。大きなスクリーンと7.1chの甲斐がありそうな、映画館向けの作品だなと改めて確認できましたわ。

宮崎駿の方は米津玄師が見事な仕事を果たしていて。もうこれ優勝請負人だわね。映画のテーマをこの短い歌詞に纏めきった手腕。改めて凄い才能だなぁと。この夏の映画主題歌としてはこちらが話題と人気を独占しそうだ。

『Gold ~また逢う日まで~』は、どうなるだろう? 今までの過去作の興行成績を参考にすると数字としては宮崎駿の方が(ダブルスコアとかで)上回りそうだ。そして曲としては、ワンコーラスだけで判断するならそうそう大絶賛みたいなことにはならないかもしれないなと予想する。ただ、こればかりは映画本編観終わった後の存在感てことになるから本編のストーリー次第だね。

映画館での響きを想像すると、ヒカルの歌声からは今までより更に大きな包容力を感じられそうで、そして、ワンコーラス聴いた限りでは、バックコーラスの配置から察するに、いよいよヒカルの曲が7.1chで聴けそうで、随分新鮮な体験になるかと思われる。となると、新曲のドルビーアトモス版と360R版のリリース、SONYストアでの試聴企画なんかも期待されていきそうね。兎に角もう目と鼻の先なので、くれぐれも皆さん、暑さなど自然災害にも留意して体調管理頑張って参りましょう。

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『Gold ~また逢う日まで~』のサビの歌詞の話の続き。

『No, No, 知らないよ
 あなたのように輝けるもの
 No, No, 飾りにも
 誰のものにもならない Gold』

「飾りにも誰のものにもならない」ってのは制約された文字数の中でよくこの内容を表現できたなと感心する。『飾り』ってのは「お飾り」のことで、辞書を引くと「実質的な意味は持たず、体裁を整える為に置かれるもの」などとある。タイアップ先が「キングダム」、王国や王朝という意味の言葉なので、飾りの王、つまり傀儡政権とか摂関政治とかが思い浮かぶわね。今度の「キングダム 運命の炎」がどういうストーリーなのかは知らないが、そこらへんへの配慮も垣間見れる訳だ。

一方、宇多田ヒカルリスナーとしては、『PINK BLOOD』の『王座になんて座ってらんねぇ 自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ』の歌詞なんかを思い出す。誰かにお膳立てされた地位がお飾りになるか否かは場合によるとしても、『自分で選んだ椅子』ってのは「王朝初代皇帝」みたいなのも思い浮かべるわね。「キングダム」は秦の始皇帝の物語の筈だし、リスナーの連想をそこまで導くのは…ま流石に想定してないか。『PINK BLOOD』の歌詞まではねぇ?

寧ろ『BLUE』の『栄光なんて欲しくない』の方が連想は強いかな? お飾りとして華やかな人生を歩むことが栄光と呼べるかは兎も角、その前段で「あなたのように輝けるものを知らないよ」と言っているだけに、ここで意図する「輝き」は『BLUE』に於ける「栄光」とは似て非なるものなのだろう。

また、『誰のものにもならない』というのも、漫画原作的には誰かに操られたり、或いは誰かの下に就いたりというのをよしとしない態度を指すのだろうけど、歌単独で考えたときにリスナーに響くのは、親や教師・学校によって進路を決められたり、恋人や配偶者に色々と指図をされてやりたいことが出来ない状態だったりといった人生や生活の中での苦難を想起させる場合ではないだろうか。つまり『誰のものにもならない』=「自分で自分のことを決める」という意味なので、同じく『PINK BLOOD』の『自分のことを癒やせるのは自分だけだと気づいたから』とか『キレイな人(Find Love)』の『自分の幸せ 自分以外の誰にも委ねない』といった歌詞が想起される訳だが、ここに到ればそもそもヒカルがこの『Gold ~また逢う日まで~』について最初に出したコメントである

『今の私が思う幸福とはなにかの歌ができました。』

という言葉が、これまでの、ここ最近の宇多田ヒカルの歌の歌詞の作り上げてきた大きな流れに自然に沿って出てきたものであることが見て取れて、なるほどこの最新の歌詞もまた、タイアップ相手への配慮をしつつもシンガーソングライター宇多田ヒカルの真っ新な新曲としての立ち位置を何の妥協もなくしっかりと確立しているのだなと、そして恐らく、ここから更に次の宇多田ヒカルの曲へとバトンを繋いでいくのだろうなと、こちらち強く確信させる自然体さをよくよく感じ取る事が出来て、いやほらだからもうこのワンコーラスだけで私が満足しちゃったのもわかるでしょと押しつけがましく(笑)言いたくもなるのですよ、えぇ。ほんにいい歌だよ『Gold ~また逢う日まで~』は。1分ちょっとだけで、既にね。

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ちょっと先のことを夢想する。前回例に出したYOASOBIの「アイドル」なんかが顕著な例だが、今のチャート上位曲は競い合うようにギミック満載で兎に角情報量が多い。作り手側がボカロ世代からYouTube動画、そしてショート動画世代へと順調に遷移してるってことか。YouTube動画ってのは地上波テレビなどに較べて元々倍速かってくらいに矢継ぎ早で密な構成と編集をとっていてそれを観る側が更に倍速再生で速度上げて観たりするので、この邦楽のトレンドってのはリスナーの性質に合わせた順調な進化(環境に適応していってるという本来の意味でね)だと言えるのかもしれない。まぁ主にOfficial髭男dismのブレインの人のせいな気もしますが。ほんとアタマよさそうなのよね。どんだけ音楽的ギミックを操れるのやら。それはさておき。

んで、そんな空気感の中、半月後には宇多田ヒカルの『Gold ~また逢う日まで~』がチャートに登場するというのなら、その異質さが際立つだろうなぁと思う。勿論他にも静かな曲はあるんだろうけど、作曲の世代が違うから脈打つリズム自体が、時間の流れ方自体が全く異なるこの曲が流れてきたらそれだけで癒されるだろうな。

よくよく聴いたら現時点での80秒でも既に音楽レシピマニアを唸らせるようなアレンジがところどころに施されてるようなんだけど、そこはあんまり要点ではなく、第一印象として少ない情報量ならではの癒しをチャートに与えてくれるとしたら、『BADモード』アルバムに溢れた今様世代をも上回る情報量の膨大さと象徴的な対比を描くだろうな。基本的にピアノの弾き語りスタイルだからね。ヒカルがピアノ弾いてるかどうかは別にしてね。

『のぅうぉうお のぅうぉうお』の部分も、もっと凝った音韻の歌詞を当て嵌められたろうに、ただゆ
ったり歌うだけにしてあるし、ヒカルが「キングダム」シリーズという、邦画で今いちばん勢いのある?作品に携わるということで、チャートの中でどう響くかというのも頭の片隅にはあったかもしれない。その結果が「チャートの空気感は全く気にしない」このサウンドになっているのだとしたらなかなかに痛快ではあるのだけど、兎にも角にも歌が上手い。結局それで寄り切っていくのだからこの人は横綱というか何というか。曲の含む「間合い」で聴かせるとか、演歌世代、昭和世代の発想よねぇ。

なのでこれ、40代以上の、昭和を知ってる世代に受ける曲だと思うんだけど、そこくらいになってくると今度はあんまり音楽のサブスクに入ってない世代になってくる?? だとすればミスマッチが起こるなぁ。CD出したら案外売れたりして、と考えるのは欲目かな。

一方、10代20代の若いリスナーにはどう響くのか、そこんとこも勿論知りたい。流石にこれだけ年齢が離れてると、想像がつかなくなってくるので。


…なぁんていう妄想の数々も、フルコーラスで聴いたら軒並み漏れなくすっ飛んじゃうかもしれませんが! 静かなピアノバラードの小品で終わっても全然いいと思うんだけどヒカル直々に『大音量で』って言ってるんだもんな。うん、公開・解禁まであと2週間となりました☆

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日常が大事。誰にとってもね。


さて、『Gold ~また逢う日まで~』のサビの歌詞を今一度振り返ってみましょう。


『No, No, 知らないよ
 あなたのように輝けるもの
 No, No, 飾りにも
 誰のものにもならない Gold』


最初と違って、まだテレビ画面で歌詞字幕は流れてないのかな? これは所謂“聴き書き起こし”なので、間違っている可能性に留意しといとくれ。

まず唐突に『知らないよ』と歌い始めるのが耳を惹く。トレイラーの通りの繋がりだとすればこの直前の歌詞は『いつかまた思い出話する日の花になる迄』な訳で、いやそれ突然何の話?となってしまう。

恐らく、ヒカルは関西弁でいうところの「知らんけど」にあたる使い方を(標準語の口語体で)目論んだのではないかな。「知らんけど」という言葉は、言い方と言う文脈によってその意味合いが非常に多岐に渡る事で有名だ。なので、この言葉だけを目にしてもどういう意味なのかは判断できない。前後の文脈を明確にするか、発話者の発音を正確に把握するかしないといけない。つまり、「儂はこの“知らんけど”の意味なんか知らんけどな」ってこっちゃね。

ヒカルはつまりこの『知らないよ』でリスナーに「どういう意味なのだろう?」と訝しんで欲しいのだ。その「?」に向かって次の『あなたのように輝けるもの』が放たれて「嗚呼、そういう意味合いだったの」と合点がいく構成である。倒置法ならではの効果なのだ。普通に書けば「あなたのように輝ける者を(私は)(他に)知らないよ」となるだろう。「私は」と「他に」は歌の尺に入らなかったというか、言わなくても伝わるという見立てかな。ここは敢えて英語にした方がわかりやすいかもしれないね。

" I don't know anyone as brilliant as you. "

この英語の語順に沿って日本語で歌っているということだわさ。


この、否定から入ってリスナーを惑わす作詞、今まで私が率先して例に出してきたのは過去約30年間ずっと槇原敬之の「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」だったのだけれど、今年このジャンル(?)に於いてもっと知名度のある楽曲が誕生致しまして…!

「妬み嫉妬なんてない」「わけがない」
「これはネタじゃない」「からこそ許せない」
「完璧じゃない」「君じゃ許せない」「自分を許せない」

そう、YOASOBIの「アイドル」ですわね。この歌の2番の歌詞は「日本語歌詞で“ない”を畳み掛けた時の面白さ」が凝縮されていて、今後抜群の知名度も相俟って盛んにここの部分が引用されていく事でしょう。もっとも、それすらこの曲の魅力の極一部でしかないからこの曲は凄いのだけど、私たち宇多田ヒカルのリスナーはこの曲を取り巻く今をときめく騒々しい喧噪とは真逆の空気の中で今回の新曲『Gold ~また逢う日まで~』を味わえている訳で、この対比が何だかとても面白い。その空気間の違いを味わうのが目下私のマイブームなのです。

そういう空気の違いの中にこの『知らないよ』が流れてきたので、思わず笑ってしまいました。異なる空気間同士で似たような作詞術が扱われていて、いや歌は楽しいなとね。次回もこの続きについて語りますわね。

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おやおや、@utadahikaru と @hikki_staff のTwitterアカウントがTwilogに再ログインしたようで。昨日朝未ログインだった事を確認しているから昨日日中の事だ。一昨日朝にこの日記で「何故にTwilogに再ログインしないのか?」と詰め寄った甲斐があったというもの。関係あるかはわかりませんがでも毎日アクセスする身としてはほんにありがてぇ。どうもありがとう。

さて、触れてきた通り、Twilog再ログインは「Threadsが出てきたけどTwitterは少なくとも暫く辞める予定ありません」とヒカルとスタッフさん共々宣言した事になる訳で、なんだか新しいSNSが出てるらしいぞと不安になってる人には朗報となる。そうでなくても今まで育んできたフォロワーさんたちとの関係性をリセットするのは損だからねぇ。

とはいえ、そのTwitterで飛び交う罵詈雑言の数々には益々辟易する一方でさ。例の裁判についてで表示されたおすめツイートも、まさか私のところにヘイトど真ん中のが流されてくるとはな。思わず「エコーチェンバーはどうしたんだよ!?」とリアルで呟いてしまった。自分に近しい意見の人の発言ばかり集めて視野が狭まる負の効果を指した用語だが、こういう時には正の効果になるのね…その後自分の目から見て「冷静な人達」のツイートを踏みまくっておすすめツイートを正常化したつもりだけど、あの様子だとまた流れてくるんだろうなぁ。あーヤだヤだ。

その上、昨日はりゅうちぇるの訃報が流れてきてね。関連ツイートの悲惨さは目を覆うばかりだった。彼(※ここではこの代名詞で書きます)とその周りの人達については全然詳しくないけれど、彼のような、魅力もあれば弱さもある人間らしい人が幸せに暮らしていけるなら多分世の中捨てたもんじゃないなと思って昔ここでも名前を出した事がある(そういう書き方はしてなかったが)ので、今回の訃報は彼について興味が無いというのに落胆が凄い。それが原因かどうかわからないが、Twitterや各ポータルサイトに寄せられるコメントなどを見ても、「これだけ(恐らく万単位の)ヘイト浴びせ続けられたらそうなっても仕方ないわ」と納得してしまうようなひどいひどい言葉が大量に。それを何年にもわたって浴び続けてきた彼が亡くなった。心よりお悔やみ申し上げる。私は有名人ではないので明日は我が身などとは言わないが、心境として辛い。元気出していかないとだわ。

これからも何度も繰り返して言及するつもりだが、性的少数者への迫害と虐殺は、宇多田ヒカルが好きな者にとって全く他人事ではない。ノンバイナリというのは、性的少数者としてLGBTQ...と呼ばれる人達の中でも更に少数派である。「くみしやすし」と政治的なボードゲームのコマとして今はトランスの人達が狙われているが、いつ同じく槍玉に上げられてしまうかわかったものではない。今ロンドンで暮らしている事に心から安堵する。イギリスの英語圏が健全かどうかは知らないが、流石に日本語圏ほどは酷くないだろう…と願いたい。希望的観測。ま、英語圏じゃそんなに有名じゃないしな。そこに期待しよう。

「大谷球宴出場」や「明日の天気は」と同じノリで慎重に取り扱うべきワードで第一報を流し込んできたポータルメディアについてとかまだまだ色々言いたいことはあるんだけれど、生きている我々は「亡くなった筈の人達がこうであってほしかったと願う日常」を暮らしていく義務がある。無理を言いますが、そして繰り返しになりますがっ、今日も元気に参りましょうぜ。これから寝る人は、どうにかぐっすりおやすみなさいませ。

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新しいアーティスト写真とジャケット写真、何度見返しても形容しがたい感覚に襲われる。適切な言葉が見つからない。小川恭平氏&TOMO KOIZUMI氏による真っ白もこもこな1枚は、まるで雲を纏う神様のようでもあるし、人いきれに纏わり付かれて絡め取られている誰かにも見える。今utadahikaru.jpのトップを飾っている添い寝写真の方も、涅槃図のような神々しさがあるようにもみえるし、「誘惑する少年」のようにも見える。何れにせよ決め手は無いが、だからこそ目が離せない。

涅槃図を例に出したが、本来は入滅時の姿勢ということらしいのでちと縁起はよくない。だが論点はそこではなく、冷静と情熱の振り幅のどこかからの眼差しが、見る方に判断を委ねさせる神性を帯びている点をこそ強調したいのだ。菩薩にも悪魔にも見えるわな。

「誘惑する少年」というのも含みがある。少年の振りをして近づいてきた少女、という勝手な事前設定がそこにはあるからね。相も変わらず妄想が逞しいが、そうやって種々の物語を付与しないとこれらのアートワークの魅力を捉えきれない気がしてな。神性と世俗性、男性性と女性性、どちらもありそうで、どちらでもないような。確かに宇多田ヒカルが取り組むに相応しいテーマだろう。

ただ、これらのイメージが果たして楽曲に結び付くかというとわからない。実際、最近のシングル曲ジャケット─『PINK BLOOD』とか『君に夢中』のアートワークが「如何にも楽曲に相応しい1枚だ!」と思えたかというと、どうだったかなぁ。『PINK BLOOD』なんかはミュージック・ビデオを通して漸くだった気もする。

なので今回も、これらの最新写真は単独で楽しんでおいていいかなと思われる。『Gold ~また逢う日まで~』のミュージック・ビデオとの関連はあるかもしれないが、その場合は「キングダム 運命の炎」との歌詞の繋がりを敢えて避けてくるテーマを選んでいる気がするので、今事前情報で読み取る事は難しい。ただ、ヒカルの添い寝姿の静けさが『側で待ってるだけ』の『幸せ』である可能性はあるわな。『飾りにも誰のものにもならない』という歌詞と、捉えどころの無い白もこもことの親和性も高そうだ。まぁ、ワンコーラスでそうそう予測がつくものでもないか。

ベリーショートで少年な風貌で添い寝してくれてる人が母性全開な歌詞を歌ってくれるとすれば、これは子守歌なのだろうか。『Beautiful World』の『君の側で眠らせて』や、『Stay Gold』の『あなたの瞳の奥に潜む少年』なんかも連想する。こうやってあーでもないこーでもないと思いを巡らさせられている時点で、制作陣からすれば「してやったり」なのだろうから、そこのところはちょっと悔しい。(笑)

土曜朝にワンコーラス解禁で、火曜深夜~水曜日に新しいアー写というこの時間間隔、順調にプロモーションが進んでいると感じられる。ここからの沖田さんと梶さんの時間の使い方の上手さは今まで散々見せつけられてきているので、とくとその手腕を見せて貰おうかというモードなのでした。次の一手はなんじゃらほい?

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新しいアーティスト写真が発表になり、『Gold ~また逢う日まで~』のジャケット/アートワークが更新され、よって公式HPがリニューアルされた。トップ絵が変わって『Gold ~』のページが追加された程度だけどね。

しかしまぁ。毎度異なるアピアランスで驚かせてくれる。今回はベリーショートといわれる長さの髪型に、アクロンで洗ってそうな白いもこもこの衣裳に身を包んでいる。写真撮影はパリで肩に寄り掛かられて鼻の下を伸ばしていたTakay氏、スタイリングは『BADモード』のジャケ写撮影地に住んでる(笑)小川恭平氏、ヘアメイクは長年の朋友・稲垣亮二氏、衣裳はTOMO KOIZUMI氏で、初夏のロンドンで制作されたとのこと。このもこもこは私でも「どっかでみたことあるかも」と思った位なのでかなり有名な方なんでないかな。

とか何とか情報を整理していたらヒカルからのツイートが投稿されてた。


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@utadahikaru : 「Gold 〜また会う日まで〜」のジャケ写と新しいアー写、Takayさんが撮ってくれた〜
もこもこの衣装はスタイリストの小川恭平さんが監修、TOMO KOIZUMIさんが製作してくれたもの。これ東京からロンドンに持って来たのすごくない?😅ヘアメイクは稲垣亮二さん。

The cover artwork for “Gold -Mata Au Hi Made-“ and a new artist photo, shot by Takay. The white dress was made by TOMO KOIZUMI under the supervision of stylist Kyohei Ogawa (who somehow managed to fly with it from Tokyo to London!), hair&make-up by Ryoji Inagaki🤗

posted at 2023/7/12 7:36
https://twitter.com/utadahikaru/status/1678896093596119040


@utadahikaru : やべー タイトル間違えた

Gold 〜また逢う日まで〜 だ

posted at 2023/7/12 7:38
https://twitter.com/utadahikaru/status/1678896599206952963


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ありゃま、ヒカルが先に纏めててくれたのか。さっきの書く必要なかったな(笑)。それは兎も角、今度はコピペでなくタイトルを書いてきたが、まず『逢う』を『会う』と間違いワンアウト、そして全角スペースを半角スペースにしているのでツーアウトといったところか。もう既にこの新曲のタイトルは全角前提で出回っているので今更訂正しても間に合わないだろうし、でも特にヒカルとしてはこだわりはないってことなのかな?


いやね、半角スペースを侮ってはいけないんだよこの情報化社会。あれは7年前のちょうど今頃。『大空で抱きしめて』が単曲で配信リリースされた時、アーティスト名が「宇多田ヒカル」名義ではなく「宇多田 ヒカル」名義になってしまっていた事があったのだ。「え?どこが違うの?」と思われそうだが、後者には前者にはない半角スペース「 」が存在するんですよこれが。普段のヒカルの名義に半角スペースは存在していなかった。この曲のみの現象。

これの何がマズかったって、音楽プレイヤーで表示される時に、『大空で抱きしめて』を聴きたいなと直接アーティスト名から辿ろうとしたら『宇多田ヒカル』の所に同曲の名前がないのですよ!ちゃんとお金払って買ったはずなのに(まだ当時はストリーミングに載っていなかった)どこにも見当たらない! ってなったわけ。アーティスト名一覧を見れば『宇多田ヒカル』の前に「宇多田 ヒカル」がちゃんと並んでるんだけど、これに気がつくとは限らない。私は(珍しく(笑))自力で気がついたからよかったものの、中には「買ったはずなのにライブラリに見当たらない!」と問い合わせた人も在ったかもしれない。結構ちょっとしたトラブルである。

そんな過去の出来事なんかも踏まえると、電子情報としてインターネットに載せたり計算機で扱ったりするのなら、半角全角スペースの違いはハッキリと認識せねばまたこのような要らぬトラブルを招きかねないのだぜ。昨今の検索なら多少の誤字脱字は察してくれるから大丈夫、というのは油断ですのよ、えぇ。ヒカルさんもスタッフの皆さんも、お仕事なのでそこらへんはきちんとしてくださいね~…って、手厳しいなお前っ!(笑) 自分の普段のだらしなさは棚に上げといてねぇ…(汗)。

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「経産省がトランスジェンダー職員のトイレ使用を制限するのは違法」という判決が最高裁で下された(という書き方で後年検索したときに同定出来るだろう、日付でわかると思うが2023/7/11)。

詳細を読むと寧ろ「二審(東京高裁)はよく適法と言えたな?」という疑問の方が遥かに強く残るケースのようなのだがそんな過去の話はもういいや。さっきチラッとTwitterみたら曲解誤解どころか事実を捻じ曲げて憤る人達を何人か目にして溜息を吐いたのだがそれもまぁいい。この日記で取り上げる以上大事な点は、非常に大雑把で申し訳ないが、

「性自認に理解のある国だ」

とほんのちょびっとでも、他国にも自国にも、そしてヒカルパイセンにもアピール出来た点だ。この流れが更に加速することを私は願う。

そう強く願うのは至極単純な話で、ヒカルが性自認に関する諸問題の当事者に成り得るからだ。ノンバイナリ宣言したからね。

で、今のヒカルはロンドン在住である。ロンドンでの生活振りはよくわからないが、兎に角、もし日本が性自認に対して理解が無く、差別や暴言や暴力に晒される国だという事になれば、当然ヒカルの足が遠のく。ツアーすることも断念するかもしれないのだよ!

別にヒカルがトイレに困るわけじゃあないとは思う。Instagramには『Hikaru Utada she/they』と記してある訳で、肉体的には女性で、恐らく大体の場面では女性として振る舞うだろう。だが、ノンバイナリと宣言した以上、生活や人生の中で、それに留まらない局面があるということだ。それが具体的に何であるかはわからないが、だからこそ、「“国全体として”性自認に理解がある」という漠然としたイメージが形成される事が望ましい。「あの国にツアーに行っても私は快適に過ごせる」と思わせてくれるひとつのファクターとして機能して貰わないといけない。勿論逆なら「あの国には行きたくねーな」となるだろう。

確かに、今でも圧倒的に市場としては日本がメインなのでツアーとなった時に日本を外すのは有り得ないといえば有り得ないのだが、そもそも宇多田ヒカルは別にツアー自体をする義務も必要も無い。息子に「お母さんちゃんと働いてるよ」と言えれば何でもいいのだから、あると予見できる精神的苦痛をわざわざ被りに行く仕事を受ける必要は無いのである。別に日本に限った話ではない。ヒカルに「あの国はいい国だな、行ってみたいな、あそこで歌ってみたいな」と思って貰わないと、来てくれないかもしれない。選べる立場なのだ宇多田ヒカルは! どの国のファンも、そこは頑張ってアピールしないといけないのよ?

過激な事を言うなら、国法成立や最高裁判断といったクラスの話になれば、それを理由に「ツアー拒否」を宣言する事も可能なのだ。そんな国とは意見が合わないから敢えてすっ飛ばしますよと宇多田ヒカルが発言したらかなりのインパクトになるだろう。勿論そんな政治的な扱いはしようとしないとは思うが、さっきTwitter覗いてみた感じだと「そんな風に言われても仕方ないかも」と思ってしまうほど酷い発言が幾つもあった。中には宇多田ヒカル聴いてる人も居たような? いや見間違いだと信じたい。宇多田聴いといてノンバイナリなどの性自認に対する差別発言するとか、えぇっと…正気か? まぁそんな人達にも響くほどヒカルの歌が素晴らしいのだと思っておくかな…。

ともあれ、今日の最高裁判決に、冷静でない口調で言及してる人の言うことは信用しないわ私は。法技術的に反論する筋道なら無くはないので(実際二審判決は逆だったのだし)そういった建設的な議論なら歓迎しなくもないが(まぁそれですら時間の浪費になるだろうけど)、人格否定や過度な詠嘆を溢してる人は、記事もまともに読まず、先入観と偏見で物事を判断し、何よりノンバイナリ宣言をした宇多田ヒカルに対する配慮も気遣いも無い人ということになるのだ。相手にしている人生の時間は無い。時間タップリあっても相手しないけども。

なので当日記の読者様におかれましては、ヒカルさんが性自認に関する問題の当事者であることを、今一度思い出して噛み締めて欲しいと強く思うのでありました。こういった穏当な(正直慎重過ぎると思う位の)判決が積み重なっていくことで、この国がヒカルさんが訪れやすい場所になっていくのだからね。ツアーに来て欲しいなら、一も二もなくそう願おう!

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さて昨日のヒカルの告知であるが、Twitterからだった。Instagramからもあったが、つまり、まだスレッズ(Threads)を使うつもりはないという表明でもある…のかな?


前からよくわからないのが、Twitterの@utadahikaruアカウントが復活したTwilogに再ログインする気配がないということ。こちらとしてはツイートを概観するのは日付時刻一瞥できるTwilogの方が遙かに便利なんで(アカウント検索はスマホにしかないしなぁ)是非ともとっととTwilogに再ログインして過去ログをきっちり収蔵しておいて欲しいとこなんだが3月分で止まっちゃってるのよね。

いやま、ヒカルだけなら「めんどくさいからまだやってない」で済むかもしれないのだけど、@hikki_staffアカウントもまた再ログインしていないのだ。これはおかしい。アーティストの情報告知アカウントなのだから、Twilog登録はプラスになることしかなく、マイナス要素は見当たらない。直ちに再ログインして過去ログを漏れなく表示させるべきなのにそれをやっていない。梶さんがいてそんなヘマやるかってーと、うーむ、かなり疑わしい。

となると、やっぱりEPICとしてはTwitterでの広報活動について態度を保留中なのだという解釈をせざるを得なくなる訳でして。使わないと決まった訳じゃないけど、かといってこれからもよろしくねと言えるかといえばちょっと戸惑う、的な。両者ともTwitter Blueだけどこれは有料なのか何なのか。金額は兎も角、無料で同じだけの広報成果が上がるSNSがあるんならそっちに移るよねぇ。…っていう今は見極めの時期なのだろうか??

でもひとまず、昨日ヒカルがTwitterとInstagramの両方に投稿したことで、差し当たってはTwitterからすぐに撤退、みたいな事態はなさそうだわね。

でもスレッズって、Instagramからすぐログイン出来るってのもあって、既に全世界で1億アカウントを超えたとかなんとか。アクティブユーザーはまだ殆ど居なさそうだけど、これから更に規模が大きくなってくると、Twitterの代替云々以前に単純に「EPIC SONYのアーティストとして無視できないSNS」に成長する可能性も出てきてるので、全く無視するということにはならなそうだわ。Instagramの補助としてならもうすぐ使い始めるかもしれないので、こちらとしてはまだ積極的に使い始める必要はないにせよ、あまり肩肘張らずに「なんかまた新しいのが出てきたんだな」くらいのテンションでスレッズのことを視界の片隅に置いておいた方がいいんじゃないかな。

ってこうしてる間にTwilogにログインしてたら笑えるんだけどね!

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今朝私が日記書いてる間にヒカルさんがツイートしてたのね。後から知ったわ。


@utadahikaru : 新曲「Gold ~また逢う日まで~」が
7月28日(金)にリリースされます。映画『キングダム 運命の炎』の主題歌です。冒頭の1分ちょっとが流れるトレーラー🤗

My new song “Gold -Mata Au Hi Made-” is coming out on July 28th! The first minute and a half can be heard in the trailer for the film “KINGDOM: The Flame of Destiny”

posted at 2023/7/10 7:55

https://twitter.com/utadahikaru/status/1678176064630038528


@utadahikaru : またA. G. Cookと一緒にプロデュースしました。早くフルで聞いて欲しいな👩🏻‍🏫

Co-produced it with A. G. Cook again. Can’t wait for you to hear the whole song!

posted at 2023/7/10 7:59

https://twitter.com/utadahikaru/status/1678177191341744132


と、2件立て続けに。ヒカルさんが『Gold ~また逢う日まで~』という曲名をツイートするのはこれが多分初めてだが、やっぱりスペースは全角なんだ…! 作詞者のこだわり、作詞者からの指定であったか。特に疑っていた訳ではないのだが(私も最初からずっと全角スペースで書いてるしね)、これで漸く安心してこの表記を使えるよ。…いや待てヒカルさんが公式の記述をコピペしたからというだけの可能性も…いやいやいやいや、もう観念して安心しなはれやあんさんも(笑)。


ということで、出ました『早くフルで聞いて欲しいな』ツイート! これは結構頻繁に出てくるヤツで、『Goodbye Happiness』でも『花束を君に』『真夏の通り雨』でも『誓い』でも言ってたみたい。あれだね、作曲者としては小出しにせず全編にわたってのファースト・インパクトを体験して欲しいってのが本音なのかもしれないねぇ。小出しにした方がプロモーション上効果が高いとかで了承はしているものの。そこは商業音楽の宿命みたいなとこですね。

なので、フル解禁まで聴くのを我慢してる人はヒカルさんに感想めっちゃ期待されると思うので是非そこは頑張って…! しっかり聴いた直後の新鮮なメッセージを届けてあげてね。

あたしは前回書いたとおり、もうワンコーラスだけで大変満足感が得られたのでこのあとこの曲がどんなことになっていようがオールOKですたい。アンビエントになってようがデスメタルになってようがPJハーヴェイになってようがシガーロスになってようがね(笑)。もうこの歌詞とピアノのトーン、そして圧倒的な歌唱力が堪能できたので既に「宇多田ヒカルの新曲」としての役割は果たした感じ。あとは商業的成功がどれだけ得られるかというPop Musicianとしての価値基準軸での評価がどうなるか話が移りそうだが、それについても当日記で追々触れていくとはいえ、それは私の価値基準ではなく単に話題のひとつという感覚になりそうね。逆の方が辛いのよねぇ、自分が気に入ってるのにめっちゃ世間で(どこだいそれは?)ウケてるってのが。今んとこそうなったことないからいいんだけども。

しかしこんな優しい歌声で今まで子守歌を歌って貰って眠りに就いていたとすると、ダヌくん、今後生きてく上でそれ以上の幸福感を得られるかちょっと心配になってくるよ。でもそれと引き替えに(?)圧倒的な自己肯定感を得られる気がするので、やっぱり歌声というのは大切なものなのだなと実感し直してますわ今。『Gold ~』のワンコーラスを聴いてね。このまま静かに終わる曲だったら、タイトルの割に結構サウンドがうるさい『Good Night』と共に「寝入る直前に聴く宇多田曲リスト」に仲間入りすること請け合いだぁね!

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